新世紀エヴァンゲリオン 全話感想

公式動画

なし

基本情報

原作:GAINAX GAINAX NET

制作:タツノコプロ、GAINAX タツノコプロ制作のアニメをブログ内検索

放送:1995年10月~1996年3月

公式サイトエヴァンゲリオン 公式サイト

OP「残酷な天使のテーゼ」高橋洋子

高橋洋子

残酷な天使のテーゼ/FLY ME TO THE MOON

残酷な天使のテーゼ/FLY ME TO THE MOON

 

ED「Fly Me To The Moon」

複数アーティスト

感想

言わずと知れた国民的アニメにして大問題作。

放送終了後から現在に至るまで様々な議論や考察がなされてきた。

今回、改めて「ふしぎの海のナディア」から通して観てみたところ、いくつか納得できた部分はあった。

animesuki.hatenadiary.jp

エヴァといえば革新的な演出(特に後半の)が有名だが、それらの伏線は既にナディアに存在していた。

例えば、ナディアのジングルで毎回「シークレットブルーウォーター♪」と短い歌が入るのだが、何回か歌がなかった回がある。

巻き戻して観てみると、確かに歌があるとシーンの雰囲気が損なわれる感じがしたので、演出として行ったのだろう(現場は相当もめただろうが)。

ここから、庵野監督はジングルを単なる記号として使用するのではなく、演出としてきっちり捉えている人物であり、また、演出上不要であれば大胆にカットしてしまう勇気を持ち合わせた監督だということがわかる。

そういったギミックを最大限、ぎりぎりまで敷衍したのがエヴァでの様々な演出であり、それらは決して自暴自棄でも怠慢でもないことがナディアを観て改めて理解できた。

(と、こんな議論はもう20年前に出尽くしたのだろうが、一応)。

 

さて、問題は本作(ここではアニメシリーズのみ)をどう理解し、楽しめばいいかということだが、普通のアニメとしてではなく、ある意味純文学作品のように捉えるのが一番飲み込みやすいのではないかと思う。

純文学の世界ではしばしば、作品それ自体の完成度よりも、主題が前作よりも推し進められていたり、文体がより本人らしくなっていることが評価の対象となり得る。

面白さがどうでもいいというわけではないのだが、単なる話の面白さや完成度よりも重要視される要素があるというのが純文学の特異性だろう。

また、そこがライトな読者を受け付けない硬派な部分でもあり、エヴァンゲリオンも同様の性質を持っていると私には思えた。

 

エヴァンゲリオンを観る際は、ただストーリーや世界観を楽しむだけではなく、あくまで庵野秀明氏の作品群の一つであるという視点を忘れてはならない。

それを忘れてしまえば、どこまでもわけのわからん作品で止まってしまう。

物議をかもしだしたラスト2話も、それ自体に物語の整合性を求めたり、続編に明確な答えを要求するのではなく、庵野監督というフィルターを通し、彼の心の中からあの時点でのあの着地の意味・意義を探ることで真意が見えてくるのだろう。

余談だが、純文学作品にはそうやって作者の心情から本当のエンディングを推し量るしかないものが多々存在する。

川端康成「雪国」などはその典型である。

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

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とまあ小難しいことを考えなくてもアニメとして楽しめることは楽しめる(後半まではw)。

プロットも早いし、世界観も秀逸、萌えあり、ドラマありで、普通に大団円で終わっても歴史に堪えうるアニメになっただろう。

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原作

新世紀エヴァンゲリオン(1)<新世紀エヴァンゲリオン> (角川コミックス・エース)

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