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2017年7月~9月
原作:ムサヲ(講談社週刊少年マガジン編集部・DeNA「マンガボックス」連載)
監督:宅野誠起
助監督:臼井文明
シリーズ構成:高橋ナツコ
キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤依織子
美術設定:泉寛、イノセユキエ
美術監督:齋藤幸洋
色彩設計:小野寺笑子
撮影監督:田村仁
編集:吉武将人
音響監督:鶴岡陽太
音響効果:森川永子
音楽:横山 克、信澤宣明
アニメーション制作:ライデンフィルム
高崎美咲:花澤香菜
真田莉々奈:牧野由依
根島由佳吏:逢坂良太
仁坂悠介:立花慎之介
矢嶋基:谷山紀章
一条花月:黒沢ともよ
ナレーション:喜多村英梨
竹田大樹:安達勇人
加藤絢乃:高槻かなこ
相生怜奈:前田玲奈
柴田渉:川原慶久
伊勢崎健太:浜添伸也
根島雄二:檜山修之
根島智里:木村亜希子
根島きずな:本渡楓
真田ユルゲン悦郎:黒田崇矢
真田楓:皆口裕子
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作中に見える複数の主題に翻弄され、息切れしながらなんとか不時着したような作品。
設定を重視するならば「科学と人間」あるいは「体制と市民」路線を進むべきだったし、タイトル重視であれば最初から「恋と嘘」の主題を明確にするべきだった。
前半は「科学と人間」、後半は「恋と嘘」で描いていたようだが、それらが溶け合うことはなく、前半を重視すれば後半は意味をなさず、後半を重視すれば前半は意味をなさない。
そもそも、あのラストは何だ?
あんな中途半端な結論に到達するために主人公は悩んでいたのだろうか?
だとすれば浅すぎるが、若さ故の浅さ・甘さという文脈でも全く描き切れていない。
ただ制作側の都合でちょうどよさそうなところに着地させた印象しかない。
人間劇としては「クズの本懐」の足下にも及ばない。
個人的には、どれだけ物語が破綻していても、主題が割れても、構成が甘くても、物語は最終的に美しければそれでいいと思う。
しかし本作には美しさはなかった。
制作側に覚悟――主題を定める覚悟、人物を描ききる覚悟――がなかったからだろう。
覚悟を持って突き進めば、この作品なら必ず美は生まれたと思う。
残念。
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