2010年10月~12月
監督:神戸洋行
シリーズ構成:倉田英之
スーパーバイザー:川口敬一郎
原作イラスト:かんざきひろ
キャラクターデザイン:織田広之
総作画監督:石田可奈/川上哲也
プロップデザイン:石本剛啓
美術設定:泉寛
美術監督:衛藤功二
色彩設計:末永康子
撮影監督:今泉秀樹/北村直樹
編集:宇都宮正記
キャスティングマネージャー:松岡超
音響監督:本山哲
音楽:神前暁
アニメーションプロデューサー:黄樹弐悠
制作プロデューサー:吉田昇央
高坂桐乃:竹達彩奈
高坂京介:中村悠一
黒猫:花澤香菜
沙織・バジーナ:生天目仁美
田村麻奈実:佐藤聡美
新垣あやせ:早見沙織
来栖加奈子:田村ゆかり
高坂大介:立木文彦
高坂佳乃:渡辺明乃
毎回違う
エロゲ好きでオタクの妹と、彼女に振り回される兄を描いた大ヒット作。
「妹」や「ツンデレ」といった要素を、ここまではっきり記号として扱ったのは本作が初めてではないだろうか?
個人的には、桐乃のツンデレっぷりが正直気に食わない。
いくらなんでも兄をボロカスに扱いすぎで気分が悪くなる。
隠れヲタと一般人の構図も、2017年現在から見ればやや古臭く感じる。
「そういう時代もあったなあ…」と、時代性を懐かしむ作品になりつつある。
ひとつだけ関心したのは、本作には主人公たちへの抵抗勢力としての父性がしっかりと描かれていること。
一般的に、ラノベ(アニメ)では両親、特に父親は全くと言っていいほど描かれない。
なぜなら、父親は主人公たちを好き勝手させない抵抗勢力として描かざるを得ず、そうするとラノベ的なテンプレや記号を伸び伸びと扱うことができなくなるからである。
だからラノベ(アニメ)では、父親は海外出張がお約束になっているのだろう。
しかし本作では、主人公の桐乃と京介は両親と暮らしている。
そして、彼らの父親は、古き良き昭和の頑固親父として描かれており、桐乃と京介に対し抵抗勢力としてしっかりと存在感を放っている。
ラノベ(アニメ)としては非常に珍しいと感じた。
恐らく、普段は仲が悪い桐乃と京介を結託させるための共通の敵としての父親なのだろう。
それはそれである種記号的でもあるのだが。
テンプレラノベアニメをきっちり押さえておきたい人は見ておくべきだが、そうでなければ別にスルーしても構わない作品。

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