https://twitter.com/nadia30_nep
1990年4月~1991年4月
原案:ジュール・ベルヌ作「海底2万マイル」
総監督:庵野秀明
キャラクターデザイン:貞本義行
設 定:前田真宏
美術監督:菊地正典,佐々木洋
音 楽:鷺巣詩郎
アニメーションプロデューサー:村浜章司,川人憲治郎
制作:丸山健一,久保田弘
アニメーション:東宝・KORAD
共同制作:NHKエンタープライズ・総合ビジョン
企画制作:NHK
ナディア:鷹森淑乃
ジャン:日髙のり子
マリー:水谷優子
グランディス:滝沢久美子
サンソン:堀内賢雄
ハンソン:桜井敏治
ガーゴイル:清川元夢
ネモ:大塚明夫
エレクトラ:井上喜久子
- アーティスト: 森川美穂,来生えつこ,西脇辰弥,星勝
- 出版社/メーカー: ティームエンタテインメント
- 発売日: 2007/02/21
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
Yes! I Will・・・(21st century ver.)
- アーティスト: 森川美穂
- 出版社/メーカー: Bellwood Records
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
1990年(平成2年)から約1年、39回にわたって放送された長編アニメ。
監督は「新世紀エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」の庵野秀明。
2017年に改めて見ると、無駄に長いわ、世界観が割れているわ、ギャグは古臭くて笑えないわ、作画も萌えないわでかなりしんどい思いをさせられる。
一方で、「エヴァンゲリオン」を知っている現代の我々だからこそ、本作がより深く楽しめるのではないかと再確認できた。
序盤は使い古された少年少女の冒険譚のように見えるが、徐々に物語は膨らみ始め、何やらSFチックな匂いが。
途中で何度か冒険物に戻ってしまうが(ここが退屈だが踏ん張りどころ)、そこを抜けると唐突に庵野秀明的な、あるいはエヴァンゲリオン的な世界観に誘われる。
詳しくは見てのお楽しみ。
ネット上では、ナディアとエヴァの共通点の考察や、エヴァがナディアの続編なのではないかという推理も盛んなようである。
個人的には、ナディアとエヴァを〈続編〉や〈パラレルワールド〉として表面的に捉えるのではなく、作者(監督)である庵野秀明氏による主題の再構築であると捉えればすっきりするのではないかと思う。
庵野監督は、ナディアで本当はもっと深く掘り下げたかったができなかったことを、エヴァと言う作品で花開かせたのではないだろうか?
純文学で言うと、三島由紀夫が「仮面の告白」を書いた後に「禁色」で再度ゲイの主人公の物語を書いたように。
だからといって「禁色」が「仮面の告白」の続編とは言えないし、文学ファンならそんな安易な結びつけはしない。
ナディアとエヴァもこれと同じことではないだろうか?
こうしてナディアという作品を、エヴァ越し(あるいは庵野越し)に見ることによって、より本作への理解は深まるのではないかと思う。
純文学作品はこうやって読まれることが多く、作者もそれを期待して書いている節があるが、アニメはなかなかそういった文脈の視聴はされないので、誤解を招いているのかもしれない。
もちろん、そんなことを考えずにただただジャンとナディアの冒険や、作品世界の広がりを楽しめればそれで良いのだが。
- 作者: ジュールヴェルヌ,Jules Verne,村松潔
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/08/27
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 156回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
- 作者: ジュールヴェルヌ,Jules Verne,村松潔
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/08/27
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
Kindle Unlimitedをチェックする
ふしぎの海のナディア Blu-ray BOX【完全生産限定版】
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: Blu-ray
- 購入: 4人 クリック: 2,022回
- この商品を含むブログ (53件) を見る