ネタバレ注意!
元海上幕僚長、現連合与党幹事長。
「笑い男事件」発生当時の厚生大臣。
電脳技術の管轄を通産省から厚生省に移し、今の地位を築いた。
海自との間に黒い繋がりがある。
大道警視総監
防衛大で薬島の後輩。
今来栖
軍医時代は薬島の親密なゴルフ仲間。
薬島が怪しいとはいえ、証拠がない。
そこで「村井ワクチン」黙殺と、時を同じくして認可されたセラノゲノミクスのマイスロマシン療法の二つに深く関与している人物、アーネスト・瀬良野の事情聴取を行う。
ただし、「笑い男」も瀬良野に接触するため動いていると思われる。
「笑い男事件」以来6年間、自宅に刑事たちが詰めている。
表向きは保護だが、実際は「笑い男事件」について余計なことを喋らせないための軟禁。
警察上層部は刑事たちに埋め込んだインターセプターから瀬良野の様子を伺っていたのだろう。
アオイ(実は少佐、後述)はその刑事たちの電脳をことごとくハッキングし、難なく侵入、瀬良野氏を誘拐する。
送れて9課が到着。
バトーは刑事たちに、彼らが「インターセプター」を仕掛けられていることを明かす。
ちなみに、「インターセプター」はセラノゲノミクス社製。
自社の製品で社長が監視されるという皮肉。
ここで「笑い男事件」の発端が明かされる。
ちなみに、回想シーンでのアオイは本物で、〈現在〉のアオイは少佐。
ではなぜ〈現在〉のアオイである少佐が、過去のアオイと瀬良野の思い出をすらすら語れるのかというと、第22話「疑獄」の義体換装シーンでアオイが自分の記憶を少佐に授けたから。
6年前、アオイは社会正義を盾に、瀬良野に村井ワクチンの効能を世間に公表するよう訴えるが、瀬良野は社会通念や立場論からアオイの追求をのらりくらりとかわしていく。
そして、アオイに脳潜入を解いてくれればマスコミにマイクロマシン療法の現状を発表すると約束する←これは脳潜入を解いてほしさについた嘘、アオイが脳潜入を解いたらすぐ言葉を翻した。
怒ったアオイは瀬良野に拳銃を突きつける(ここからが映像として残っている)。
瀬良野誘拐直後、セラノゲノミクス社には膨大な身代金要求があった。
アオイはやってない。
しかし、警察はアオイが身代金を要求したと断定、瀬良野に思い当たる節がないかと執拗に尋問。
瀬良野はとぼけるしかなかった、なぜなら「思い当たる節がある」と答えれば、マイクロマシンの不備(電脳硬化症には効果がない)を警察に知られるから。
その後、マイクロマシンへの殺人ウィルス混入事件発生。
第9話「ネットの闇に潜む男」で少し触れられている。
これもアオイの仕業ではない。
この事件を含む複数の脅迫された企業に対し公的資金が導入された。
その後、ある代議士の施設後援会会員が瀬良野を訪れた。
彼は脅迫をやめさせることができる人物を知っており、もし無事に犯行終結宣言が出されたら、その代議士に公的資金と身代金を足した額を献金をしてほしいと願い出てきた。
その代議士が現薬島幹事長。
そもそも、一連の企業脅迫事件とアオイは関係ない。
薬島は大企業に目をつけ、「笑い男」の名を騙ってそれらを脅迫し株価を操作。
もちろん、薬島本人は表にでない。
その後、脅迫企業の暴落した株に対し公的資金が導入されると、今度は表立って救済の手を差し伸べ、脅迫をやめさせる見返りに献金を要求。
公的資金導入にも薬島が関わっているのだろう。
そもそも、「笑い男」の企業脅迫自体薬島が裏で糸を引いているので、やめさせるのも簡単。
この手口でジャパン・マイクロ・インダストリー、佐川電子、薩摩メディテックス、ナノプラント社、マイテル社を周り、約束を取り付けた時点で「犯行終結宣言」を出した。
アオイが瀬良野邸に侵入し、卓越したハッキングによってやすやすと瀬良野を誘拐、その後9課が到着し、アオイに先手を打たれたことに憤慨するが、よく見るとそこに少佐の姿がない。
実はアオイは少佐だった。
恐らく最初から少佐がアオイのふりをして瀬良野を連れ出すという作戦であり、9課の面々は芝居をしていただけ。
カフェで最後瀬良野とアオイが包囲されたが、なぜかアオイだけは簡単に逃げられた。
それも、アオイの中身は少佐だと皆知っていたから見逃したと考えれば筋が通る。
9課が表立って瀬良野を拘束すると、警察上層部、厚生省(麻取)、薬島の息のかかった海自などを全て敵に回してしまうので、あえて「笑い男」を出現させ、9課はあくまで「笑い男」に拉致された瀬良野を"救出"したことにし、その流れで彼を拘束したかった。
ここへ来て9課までもが「笑い男」の模倣者になっていることがある意味皮肉。
しかし、そこまでしても薬島一派の目は誤魔化せず、この後9課最大の危機が訪れる。
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