*ネタバレ注意
10話11話の解説はなし。
「個別の11人」がウイルスによって発症するらしいことを突き止めた9課は、先日一課に射殺されたカワシマの外部記憶をハッキングしている。
「個別の11人」がウイルスによって発症するとしたら、その証拠がカワシマの外部記憶に残されている可能性があるから。
そこから「individual_eleven」というファイルを発見。
一度ボーマの頭にインストールしてみるが変化なし。
長崎にいるクゼを発見。
少佐、バトー、サイトウらで追う。
- 少佐「あの男が首相を襲った男と同一人物なら、課長の言うように、個別の11人が現れた因子をそのまま電脳内に保有している可能性は十分にある」
クゼが首相を襲った時から義体を入れ替えていないのなら、長崎に現れたクゼは首相を襲ったクゼのまま。
だとすると、「個別の11人」ウイルス感染因子を電脳内に保有している可能性が高いので、なんとしてでも捕まえ、電脳を解析してワクチンを製作したい。
イシカワとボーマは「個別の11人」発症因子を特定するべくカワシマの外部記憶をさらに構造解析。
トグサは紙媒体での「個別の11人」の資料を探しに、荒巻の知人の新浜大学社会学部教授の研究室へ。
「個別の11人」は、パトリック・シルベストルがルーマニア革命に身を投じ、その生涯を閉じる直前、たった20冊のみ出版された。
教授は原書を見せてくれると言うが、書棚のどこにもない。
じつは「個別の11人」という論文は存在しない。
その後トグサが向かったのはSAC1のラストで葵が管理していた図書館。
葵はいない。
彼らは全て「個別の11人」ウイルス感染者。
以下、彼らが関与した犯罪。
- 民生党代議士刺殺事件
- JNNテレビ義援金不正流出事件
- 難民支援団体「キナンカイ」爆破事件
- 無償義体を難民に提供していたNPO団体脅迫事件
- ネットバンク頭取轢殺事件
- 人気電脳ラッパーDENSETSU射殺事件
- 燃料棒輸送襲撃予告
- 茅葺総理暗殺未遂事件
上記の事件は「難民解放」の名目から行われた。
難民への支援を断つことで自立という名の解放を促してやる。
それが国民に難民という異物の存在を自発的に気づかせてやる最良の手段だ、という考え。
難民が憎いのではなく、あくまで難民の自立が目的のテロだということ。
もちろん、これらは合田がプログラムしたウイルスの発症によるもの。
最初、ボーマの電脳に「individual_eleven」というファイルをダウンロードしてみたが何も起こらなかった。
この時点でボーマはシルベストルの「初期革命評論集」を読んでいない。
イシカワと荒巻は読んでいる。また、カワシマも外部記憶装置にアップロードし、隅々まで暗記している。
その後、ボーマの電脳に「初期革命評論集」をダウンロードしていき、最後に11編目の「individual_eleven」をダウンロードしたところ「個別の11人」ウイルス発症。
ウイルス発症因子は下記のいずれか。
- 「初期革命評論集」を、紙、電子問わず一度でも読んだことがある者が電脳に「individual_eleven」ファイルをダウンロードしたら発症。
- 電脳に「初期革命評論集」をインストールした者が「individual_eleven」ファイルをダウンロードしたら発症。
- 外部記憶装置に「初期革命評論集」をアップロードした者が電脳に「individual_eleven」ファイルをダウンロードしたら発症。
ボーマのウイルス感染時、「初期革命評論集」を電脳にダウンロードしたのか、外部記憶にアップロードしたのかは不明。
イシカワが、カワシマの外部記憶装置に「初期革命評論集」がアップロードされていることで因子を特定したので、個人的には3だと思う。
ざっくり考えると、「初期革命評論集」を読んだ者が11編目の「個別の11人(individual eleven)」を電脳にダウンロードしたら「個別の11人」ウイルスに感染する。
ちなみに第22話でバトーが合田にウイルスの発症因子を訊き、合田は,
- 「もし私が犯人なら、義体化以前、童貞だったという因子を組み込むだろう」
と言っているが、これは当てにならない。
前半から何度も出てきた男。
「個別の11人」ウイルスのプログラムに従って自殺した。
「個別の11人」ウイルスに感染している彼らは、プログラム通り自殺(この場合は集団で)しようとする。
人数は12人おり、クゼだけは白、残りは黒の服を着ている。
ちなみに、第22話でバトーと合田が話しているシーンに複数の黒いカラスと一匹だけ白いカラスが登場する。
最終的にクゼだけが生き残って死んだのは11人。
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