*ネタバレ注意!
クゼが台湾にいたことを知り、少佐は現地に向かい、足取りを追う。
クゼが台湾で確認されたのはごく最近。
それから台湾の難民たちが商売やヤクザとの関係性などをスキルアップさせた。
台湾ではロウと呼ばれていた。
世界的に使用されている軍用プラスチック爆弾。
コンポジション4、あるいは単にC-4とも称される。
その密売ルートもクゼが開拓したらしい。
不明。
噂では義体のメンテナンスのため帰国した。
過去の動向と辻褄は合う。
クゼがどうやって電脳化すらしていない難民たちに好かれたのか?
合田のようにウイルスを撒くことはできない。
少佐が台湾で出会った難民の少年。
自らの境遇に憤っており、犯罪に易々と手を染める。
ロウ(クゼ)は英雄であり神。
彼は「自分はとっくの昔に一度死んだ人間だから、ゴーストの残り火は自分を知ってくれた者のために使う」
ロウ(クゼ)に心酔するチャイに、
- 少佐「あんた電脳化もしていないようだけど、彼の思考をどうやって並列化させたの?」
- チャイ「簡単さ、ロウと話せばいいんだ。たった一度彼と話をすれば、それでみんながロウを好きになる」
- 少佐「話す…妙な男だな」
短い対話シーンだが、ここに攻殻世界を知る要素が詰まっている。
まず、少佐にとっては電脳もないのに他者と並列化(思考や意志の共有)することが理解出来ない。
チャイは「話せばいい」と当たり前のことを言うが、少佐にしてみれば「妙」なこと。
ここでいう「妙な男」とは、チャイでもクゼでもどちらでもいい。
少佐を含めこの時代の一般的感覚として、話すことは情報の共有手段ではないのだろう。
なぜなら情報はネットあるいは有線で共有できるから。
「話す」という無駄かつ危険(情報の漏れ、誤伝達、忘却、改変などが想定される)な手法で他者と関係し、並列化することは少佐にとっては妙と言うしかない。
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