本記事は完全ネタバレ解説です。
全話通してのネタバレが掲載されています。
必ず全話視聴後にお読みください。
過去の話。
調査兵団の皆でマーレに潜入。
ある意味壁外調査。
ちなみにここはレベリオ東部海岸都市だと思われる。
サシャもいるので時間はマーレ急襲作戦前だと分かる。
恐らくヒィズル国の手引きで渡航可能となったのだろう。
エルディア人はぱっと見でそうと分からないらしいのでマーレを歩いていてもバレない。
ただ、言語は違うはずだがそこは漫画らしくうやむやになっている。
父親はレベリオ出身。
エレンは「進撃の巨人」と「始祖の巨人」をグリシャから継承したので、彼の記憶を覗くことができる。
エルディア人(ユミルの民)は見た目では分からないが、血液で判別できるらしい。
なので各国でエルディア人かどうかを判別するために血液検査が導入されているらしい。
泥棒に逃げられた場所で、エレンは放心したような顔をする。
ここは自分が未来に「地ならし」で踏み進めていくルート。
その未来の記憶を見て呆然とした。
キヨミのいる場所は恐らくヒィズル国官邸。
キヨミはヒィズル国の外交官。
エルディア帝国全盛の頃はユミルの民の血を取り込むことが高貴であるとされていた。
その末裔、ハーフやクォーターとなった隠れユミルの民が多いのだろう。
世界はそれらを見分け、排斥しようとしている。
そんな機運の中、世界とパラディ島の友好を図るためにマーレ調査に来た。
しかし、前途は極めて困難。
かといって、和平の道を諦めるならジークの計画通り、ヒストリアにできるだけ子供を産ませ、抑止力としての「地ならし」を発動するしかなくなる。
「ユミルの民保護団体」が登壇する予定。
和平への道が相当困難なことは理解しているが、それでも最善を尽くす。
ただしエレンのみは違う。
難民キャンプを訪ねる。
ここも「地ならし」で踏み潰されるから。
その未来を見て泣いている。
かつて自分たちが巨人に壁を壊され、自由を奪われたことをそのまま彼らに対して行うことがやるせない。
生活に苦しいはずなのに豪華なもてなし。
客人を大切にする中東の風習に似ている。
大陸にいるユミルの民の末裔は保護するが、パラディ島とそこにいるエルディア人は敵視するという立場。
エルディアが期待していた和平への道がひとつ確実に断たれた。
エレンは恐らく、この団体が和平への足がかりになるのなら「地ならし」は一旦反故にしてもいいと考えていた。
しかし、結局のところ未来は自分が見た方向に進んでいく。
覚悟を決め、消息を絶ち、ジークと接触してマーレ急襲作戦を遂行していく。
エレンは既に「地ならし」発動を決めた。
そして、「始祖の巨人」の能力により、それがどういう結末を迎えるのかも知っている。
では始まりはどこからか?
第1話で昼寝をしていたときミカサに起こされたところから?
始祖ユミルが豚を逃がしたとされるところから?
それともエレン自身が生まれたところから?
イェレナとの密談。
パラディ島にて。
「エルディア人安楽死計画」を聞かされる。
フロックとの密談。
ジークに従うふりをすることをフロックに告げる。
つまり、「地ならし」はデモンストレーションではなくフルで行う。
また、「安楽死計画」には乗らない。
ヒストリアとの会話。
憲兵団の思惑を伝える。
ヒストリアは島の未来に自分を捧げる覚悟ができている。
エレンはヒストリアにも「地ならし」の計画を告げる。
もしかしたら、最後の最後にエルディア人から巨人化の能力を取り去ることまで告げていたのかもしれない。
理由はヒストリアはエルディア女王であり、「地ならし」後もの頃パラディ島を統括してもらわなくてはならないから。
「あなたのお母さんみたいに、突然、なんで殺されるのか分からない人がほとんどなんだよ」
巨人を操ってカルラを殺したのはエレン。
「憎しみによる報復の連鎖を完全に終結させる唯一の方法は、憎しみの歴史を文明ごとこの世から葬り去ることだ」
表向きは「地ならし」で世界の文明を破壊するという意味に取れる。
ただし実際にエレンがすることは、巨人をこの世から駆逐する(エルディア人から巨人化能力を除去する)こと。
「憎しみの歴史」=巨人が存在した歴史。
「文明」=巨人と関係してきた文明。
「できるさ、お前はあのとき俺を救ってくれた、世界一悪い子なんだから」
「あのとき」とは、Season3第7話で礼拝堂地下につながれたエレンを救ったときのこと。
エレンは自分のことが好きなミカサにどうやって自分を殺させるかを考えていた。
そして、ミカサが時々頭痛に悩まされているのを思い出し、それをアッカーマン家特有の宿主を守る習性として、ミカサが自分のことが好きなのではなく、アッカーマンの血によって動かされていただけというロジックを構築しようとした。
そうしてジークに訊ねたが、逆にミカサが自分のことが好きだと諭される。
それでも無理矢理アッカーマンの習性理論を使ったところがエレンらしい。
恐らく時間は国際討論会の演説を聴いた少し後。
エレンは戦場に潜入し、自分の足を切り落とし、目を突く。
そうして負傷兵としてマーレに潜伏していた。
「地ならし」を止めるために集結。
しかし、あっけなく壊滅し、上陸される。
街の風景からして、「地ならし」が上陸したのは冒頭で調査兵団が上陸したレベリオ東部海岸都市。
ここはエレンが初めて訪ねたマーレの都市なので、恐らく「地ならし」最初のルートとした。
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
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