本解説はネタバレを含む可能性があります。
ショッキングシーン回避のため、グロ、暴力、流血などの描写がされている時間を記載しています。
苦手な人は記載時間を参考に、説明だけ読んでスキップしてください。
メイドインアビス1期と2期を繋ぐ作品。
独立しているわけではないので1期を観ていないとわからないし、これを観ないと2期も理解できない。
とこしえ香の群生地。
ライザが好きだった場所。
力場=アビスの呪い。
ナナチには見える。
人の意識に反応する。
12話で解説済み
ボンドルドの探窟隊。
後半正体が見えてくる。
不屈の花園は60日前に禁域に指定された。
レグたちはその前からアビスに出立したから知らない。
まあ知ってても関係ないだろうが。
第10話、対タマウガチ戦でリコが落としたもの。
その後回収どころではなかったので誰もが忘れていたはず。
アンブラハンズがレグに返した意味←「お前らのことはずっと見てたよん」
ボンドルド一味はどうやってレグたちを監視していたのか?
後に分かる。
干からびた探窟家の眼孔から幼虫が這い出てくる。
干からびた探窟家の口にクオンガタリが入っていく。
本来6層に生息する。
不屈の花(とこしえ香)に擬態し、近づく生物を襲い幼体を植え付ける。
幼体は頭の中に入り、対象を都合のいい生き餌に仕立て上げる。
成虫はわざと自らを生き餌に食わせ、長持ちさせる。
中盤、一回目の対ボンドルド戦で使われるので覚えておこう。
アンブラハンズ「すでに腹から標本は取ってある。その時悲鳴…いや、共鳴を立てられてしまった」
悲鳴を共鳴と言い直したのは、悲鳴だと自分が探窟家を傷つけたことになるから。
だからクオンガタリが共鳴したと言い直した(虫は共鳴する)。
ボス=ボンドルドのこと。
「あの方は今はいない。層をまたぐやり方は不都合が出やすい」
これが後で効いてくる。
僕なら探窟家たちを苦しまずに逝かせてあげられると言いたい。
本作ではこのように、皆まで言わない台詞が多いので難しい。
レグは火葬砲を使用すると2時間ほど昏睡する。
ナナチはその後に獣に襲われたりアンブラハンズと戦う可能性を想定し、レグを止めた。
ナナチは自分の弱さを熟知している。
なきがらの海到着。
ナナチが子供の頃来たのは深界5層最下部、ボンドルドらの拠点「イドフロント」。
ここが人が人のまま地上に戻れる最終地点。
そこから下がって上がると6層の呪いを受けて成り果てとなる(第1期13話参照)。
イドフロントの中に白笛がラストダイブに使う6層唯一の侵入口がある。
つまり、6層に向かうにはボンドルドと対峙しなければならない。
なきがらの海の水底にある粘土の高い水。
その水が上部の水を支えている。
それが崩れて霜の結晶が道を作るという現象をナナチは知っていた。
出来事。
ハマシラマというグロい魚を捌いて食べる。
美味いようだ。
ナナチも恐る恐る食べるが、気にいる。
ミーティに次会った時美味いものを食べさせたい。
ナナチはまたミーティに会えると信じている。
何千年も前に祭祀場だった遺跡を利用している。
中央にある塔は深界6層へラストダイブする装置。
ボンドルドの娘(血のつながりはない)。
後半どえらいことになるので絶対に推したり感情移入しないこと!
可愛いと思った人はその気持ちを早めに捨てておこう。
ボンドルドに再会したナナチは完全に萎縮している。
そりゃ自分を人体実験の道具にした張本人なので当たり前。
ミーティの仇として怒りが湧き、敵意を見せる前に萎縮するので、恐怖感がかなり強い。
ナナチのボンドルドに対する複雑な感情は何度か描かれるので注意して観ておこう。
第13話ED後のシーンの話。
ボンドルドは肉電球によってミーティの生命反応を観察していた。
肉電球が消えていることによりミーティが死んだことを知っていた。
ラストダイブに使う祭壇は白笛で起動する。
白笛は本人でしか使えない。
白笛は「命を響く石 ユアワース」という遺物の加工品。
たとえ親子でも命の紋が異なっては音色は出ない。
本編最後にプルシュカがユアワース化してリコのための白笛となる。
その前フリ。
模様はレグのエネルギー残量を表している。
日常行動はそこまでエネルギーを使わないらしい。
エネルギーが減っているので火葬砲を撃てるのはあと3回程度とナナチは推察。
現時点ではこのままアビスの底まで行くつもりなので、ここで火葬砲は使いたくない。
しかし火葬砲なしで果たしてボンドルドのこの基地を突破できるのか?
力場が見える。
ナナチはレグの火葬砲なしでなんとか「こいつら」をこの先に行かせられないかと思案する。
「こいつら」と言ったのは、自分は犠牲になってもいいと考えているからで、そのことをボンドルドに話しにいく。
ナナチはリコとレグを6層に行かせることを条件に、ボンドルドのところで働くと言う。
本当はリコとレグと一緒に旅がしたい。
と同時に、自分を犠牲にしてでも彼らを6層に行かせてやりたい(ミーティが自分を犠牲にしてナナチから人間性の喪失を守ったように。
出来事。
レグ、アンブラハンズたちによって拘束される。
ちなみに、この時アンブラハンズたちはボンドルドのリモート状態にある。
レグはたぶん薬を飲まされて眠らされ、人体実験のための手術室まで運ばれた。
その経緯は描かれていない。
アンブラハンズ「だめだ、金属では歯が立たない、光、光を使おう」
金属ではレグの体が解体できないので、光と呼ばれるレーザーのようなものを使う。
これは遺物「スパラグモス=枢機に還す光」。
ボンドルドはかつてこれでミーティの目を焼いて潰した(第13話18:45辺り〜ナナチが語る)。
右腕を切られ、失禁するレグ。
作者お漏らし好きすぎるやろ?
腹を裂こうとするアンブラハンズ。
そこでナナチが助けにくる。
ここで切られたレグの腕がボンドルドとのラストバトルで生きる。
アンブラハンズは口々に言う「祝福」とは、アビスが呪い以外に人に与える効果で、ボンドルドの実験の目的。
ナナチはこの「祝福」を受けた存在。
だからアンブラハンズたちはナナチを祝福と呼んだ。
リコはかなり疲れた様子。
直前に階段を登っていたから。
メーニャの助けがあったとはいえ、上昇負荷はある程度受けたのだろう。
アンブラハンズたちはどこか主体性がなく、動きがのろい。
それは彼らがボンドルドの意識を植え付けられた隷属体だから。
リモートで動いてるようなイメージ。
プルシュカはリコに「一緒に冒険に行きたい」と懇願する。
ハッピーエンドへの伏線を期待すると精神持っていかれるので注意。
レグたちが休んでいる場所からナナチがかつて作った「奈落シチュー」のような臭いがする。
これは5層の生物「カッショウガシラ」の臭いと似ている。
リコはふと、ライザのメモを思い出す。
(第3話「出発」3:00〜、尾が7本あるサソリの部分を読むシーンあり。これがカッショウガシラ)。
リコは今、自分達がカッショウガシラの巣の上にいることに気づいた。
それを利用してボンドルドたちを一気に倒そうと画策する。
先に穴の上に上がったリコがブレイズリーブで岩を砕く(ナナチに力場を見てもらい上昇負荷を抑えた)。
こうすることでカッショウガシラを刺激。
なぜリコがこの役割になったのか?
リコだけは奈落シチューを食べていないから。
レグとナナチは奈落シチューを食べているので残っていてもカッショウガシラに襲われる可能性は薄いと判断した。
ボンドルドたちが巣に入ってきた時点で別の匂いがするはずだから、そこでカッショウガシラが出てきてもおかしくはないが、そこは侘び寂び(仮面ライダーが変身するまで悪役が待ってくれる的なやつ)。
レグとナナチも上昇。
ナナチは5層の負荷には慣れているので、急な上昇でも大丈夫。
出来事。
地面からカッショウガシラが登場。
ボンドルドたちを捕食。
内臓ブッシャー。
女性のナレーション。
『5層、亡骸の海の左岸地帯、巣の近くは独特の匂いがする。ここに来る前にゲロ狼煙をしてないやつは死ぬだろう』
これはライザがリコに送ったメモをライザ自身が読んでいるという演出。
ゲロ狼煙=恐らくゲロを炙った匂いを体や持ち物に染み付かせること。
これをすることでカッショウガシラと似た匂いをまとうことができるので、巣の近くに来ても襲われない。
リコたちはゲロ狼煙はしていないが、奈落シチューを食べたナナチとレグには同じ効果が出たのだろう(ゲロだのおしっこだの趣味の悪い作者だ…)。
急上昇したナナチを心配するリコ。
ナナチ「力場の目に合わせりゃ前後不覚にはならねぇ」←今後はこれがナナチのデフォルトになるので、いちいち「上昇負荷は?」と考えなくていい。
レグは右腕を切り落とされたが、ないはずの腕から痛みを感じる。
ナナチ「幻肢痛ってやつか」←ファントムペインといって、実際にある現象。
幻肢痛を感じるということは、レグの意識は右腕とつながっている。
ナナチは恐らくこの瞬間『切られた腕からも火葬砲撃てんじゃね?』と思いついた。
出来事。
ボンドルドがスパラグモス=枢機へ還す光を発動。
このスパラグモスは今後も出てくる。
カッショウガシラ爆破されちぎれた体が飛び散る。
ボンドルドはレグたちが隠れているのを当然のように認知している。
ボンドルドはどうやらナナチの視覚をハックし、同じ景色を見ることができるらしい。
攻殻機動隊の「目を盗む」に近い。
アビスでしか採れない鉱物「石灯」で作った爆弾。
一定の振動で光り、大きな衝撃で爆発する。
たぶん第1期13話EDの時につくっておいたもの。
はっきりとは描かれていない。
ボンドルドはナナチの視覚を盗めるが、声は聞こえないらしいことがわかった。
そこで、レグが石灯爆弾を準備、ナナチがそれを見てる←それをボンドルドも見てる←ボンドルドに石灯爆弾での攻撃を印象付けておき、リコはこっそりクオンガタリの幼体がついた矢を準備。
レグ接近、ボンドルドの左手に石灯爆弾を仕掛ける(これはおとり)。
右手を掴み、ワイヤーで引き上げる→脇が空く→そこにリコが矢を発射。
クオンガタリをボンドルドに寄生させる。
アビスの呪いを防ぐ装置。
後に分かる。
相当グロいので覚悟。
今ボンドルドはカートリッジをつけていない。
最後にレグがボンドルドを水に沈め、そこからワイヤーを使って急上昇。
海の底は6層にあたるので6層の呪いがかかる。
出来事。
ボンドルド、6層の呪いを受けて成れ果て化が進む。
まだある程度耐えているのは遺物のおかげか?
レグが巨大な岩をボンドルドの上に落とす。
肉が崩れたボンドルド、グチャ。
そこにプルシュカが現れ、変わり果てたボンドルドの姿に泣く。
するとプルシュカのお守りをしていたアンブラハンズ(ヒドゥー)が寄ってきて、ボンドルドの仮面を自分の頭に付け替える。
すると彼がボンドルドに。
ナナチはアビスの呪い以外の効果「祝福」を受けた稀有な存在。
なぜナナチが「祝福」を受けられたのか?
それはミーティからの「愛」がトリガーになっているのではないかとボンドルドは仮説を立てた。
そこからボンドルドは幼い子供に自分を愛させて、愛が十分に育ったところで自分に祝福をもたらすための道具=カートリッジ化することを繰り返してきた。
さっきの件でプルシュカの自分への愛が十分に育ったと確信したので、ボンドルドはそろそろプルシュカをカートリッジ化する頃合いだと考えた。
まじゲス…
リコは岩で潰された旧ボンドルドの頭が残っていることに気づく。
とすればボンドルドという個体が存在するのではない。
遺物目録にあった「ゾアホリック=精神隷属機」を思い出す。
ゾアホリック=精神隷属機
大きな部屋ぐらいあるお尻みたいな形をした特級遺物。
意識を人に植え付けて自分自身を増やせる。
自分の意識を混ぜたり増やした使い手が発狂←これが恐らくオリジナルのボンドルド。
つまりボンドルドとはアンブラハンズの中でボンドルドの仮面を被った者がなる。
「あの方は今はいない」
オリジナルのボンドルドは死んだという意味。
「層をまたぐやり方は不都合が出やすい」
仮面なしでも意識は写せるけど、力場を跨ぎすぎると狂うとナナチは推察。
ボンドルドはナナチが「祝福」を受け獣人化した後、カートリッジの研究と平行してゾアホリックで自分を増殖させはじめたのだろう。
その過程でオリジナルは発狂、死亡。
あるいは成れ果てになってどこかに存在している。
その後はゾアホリックで作られたコピーたちの中から持ち回りで誰かがボンドルドの役割を果たしてきた。
その最新例が既に見た光景。
何度もコピーを繰り返すから二つ名が「新しきボンドルド」なのか?
ゾアホリックを破壊!
とりあえずレグはイドフロント動力部に潜入。
ナナチとリコは時間稼ぎ。
4級遺物。
目眩しに使う。
リコの背中から突然メーニャ登場。
リコとナナチを加工場に連れて行く。
やや都合良すぎる展開。
加工場はカートリッジ製造所。
カートリッジ
・作り方
足のつかない貧民窟や口減らしの(貧しさのため親に売られた)子供を、頭の中身と背骨の途中まで、数日間の消費期限を生きられる分のはらわたを残して、後は生きたまま削ぎ落としていく。
呪いの妨げになる感覚器官は全て切除する。
徹底的に削いで小さくなったものを、もう一度肉と皮で包んで、骨がわりの箱に詰める。
・用途
アビスの呪いを受けないための道具。ナナチとミーティへの実験から生まれた。
ナナチは獣人になった後もしばらくボンドルドの下でカートリッジ製造を手伝い、自分を可愛い可愛いと撫でてくる子供たちの肉を削いできた。
そのことを思い出して罪悪感と自己嫌悪にさいなまれるから、撫でられたりくっつかれるのが苦手。
白笛の素材。
その原料は人間。
白笛使用者に全てを捧げる確固たる意志がなければ命の紋が適合しない=白笛として機能しないので6層には行けない。
作られる楽器の音色は遺物に隠された真の役割を引き出す力を持つ。
ボンドルドは自分自身を笛の供物にした。
白笛を受け取るのはゾアホリックでコピーされたボンドルド。
白笛となったのはオリジナルのボンドルドは、ゾアホリックでコピーされたボンドルドに自分自身の全てを捧げる意思があった。
リコは、自分自身を白笛にするぐらいならカートリッジも自分(たち)でなればいいと吐き捨てる。
ボンドルド「人であった頃の最初の私はこれ(白笛)です。それ以降の我々は精神性を生物ではないと判断されてしまい、使い物になりません」
ここがちょっと難しい。
まず、ボンドルドは既に自分たちをカートリッジ化する実験を行なっている(そういう意味では献身性がある)。
ここで思い出してほしいのは、祝福(アビスの呪いよけ)には愛が必要だということ。
ナナチはミーティの愛を受けて祝福(呪いをよけ、獣人化)された。
その愛があるかどうかはアビスが判断する。
ボンドルドが自らをカートリッジ化したとき、「(アビスから)精神性を生物ではないと判断され」た。
つまり、ゾアホリックで複製した者同士の愛は本物ではないとアビスに判断され、祝福を受けられなかったということ。
だから彼らは自分達を愛するように子供を大事に育て、その後カートリッジ化する。
レグ登場。
暴走モードになっている(イドフロントの予備電源まで吸い尽くしたらしい)。
一瞬レグに似た人物が映る。
たぶん伏線(ライザのメモにあったレグに似た何かだろう)。
ボンドルドの画面から放射状に出る光。
光は自然と目標に向かって行く。
既出。
レグの右腕を切り落とした光。
強靭かつ伸縮性の高い触手。
ボンドルドが装着しているカートリッジのこと。
それぞれまだ人としての意識を持っているので、それらが力場に影響しナナチ得意の先読みができない状態。
リコ、ゾアホリック発見。
ちなみにプルシュカはもうカートリッジ化されとる…
リコ「それとね、その近くで…」
レグの切り落とされた右腕を見つけた。
レグの切り落とされた右腕を自分に見せるなと言った。
ナナチはこの時点でレグの右腕から火葬砲を撃つ作戦を思いついた。
ただ、ボンドルドはナナチの目を盗めるので、ナナチがレグの切り落とされた右腕を見るということは、ボンドルドが作戦を理解することにつながる。
だから、リコはナナチにレグの右腕を見せずに待機する必要がある。
恐らく特大火葬砲を撃ったことで体内の電気の状態が正常化された。
また出てきた。
2期への伏線だろう。
カートリッジの効果でボンドルドがナナチのようにアビスの祝福を受け獣人化。
ナナチが立てた作戦とは?
ボンドルドはカートリッジを装着しているとはいえ、上昇負荷は受ける。
穴から上昇しながらボンドルドの体力を削る。
そして、リコが見つけたレグの右腕から不意打ちでボンドルドに火葬砲を撃つ。
カートリッジ化された子供だろう。
役目を終えたカートリッジは自動廃棄されるのか?
カートリッジが減ったということはボンドルドへの上昇負荷がより強くなるということ。
「祝福」を受けたボンドルドは、不要になったカートリッジを次々破棄。
ターキリー、トーレイテア、ノペロそして最後の一つがプルシュカ。
メーニャがプルシュカの匂いに気づいて寄ってくる。
カートリッジから赤紫の液体がこぼれ、メーニャがそれを舐める。
ボンドルドはプルシュカに感謝の言葉を述べる。
出来事。
メーニャがカートリッジを舐めるシーンからプルシュカの回想。
アビスの呪いを受け、目が飛び出て血まみれになっている幼少期のプルシュカ。
プルシュカはアンブラハンズの娘らしい。
何かの実験で死に損なった。
ボンドルドはそんな子からこそ「祝福」が生まれると、プルシュカを娘にする。
もちろんこの時点でカートリッジ化する予定。
そのためにたっぷり愛情を注ぐ。
恐らく愛を育ませるため。
愛情を持っていないとカートリッジとして使い物にならないから。
ボンドルドはプルシュカがメーニャをどう扱うか観察していたのだろう。
愛情の足りない接し方をしていたら、早めになんらかの実験材料にして殺しただろう。
出来事。
プルシュカはメーニャを追って階段を登り、アビスの呪いを受けてまた血まみれになる。
プルシュカはリコたちへの愛情や憧れを募らせる。
これはユアワース化への伏線。
出来事。
解体される自分の四肢を見ているプルシュカ。
そして現在に戻り、カートリッジ内からボンドルドが本来受ける呪いを自分が受けていることを実感。
出来事。
ボンドルドはリコに馬乗りになり、爪でリコの皮膚を破り、内臓を掻き回す。
戦いの最中、プルシュカのモノローグが続く。
プルシュカの愛はボンドルドに向かうと同時にリコたちにも向けられている。
この愛がユアワースとなる。
ナナチの合図で、リコはさっき見つけた切られたレグの右腕をボンドルドにかざす。
レグは遠隔で火葬砲を発射可。
ボンドルドは不意をつかれ、火葬砲直撃。
火葬砲はミーティも殺せるほど強力なので直撃すれば祝福を受けたボンドルドでもダメージは大。
プルシュカは間違いなくボンドルドを愛していたが、初めて出会ったリコたちに惹かれ、その愛情は変化した。
最後にはギリギリのところでボンドルド<リコたちとなった。
ボンドルドの受けた祝福はその分効果が下がったはず。
だからボンドルドは負けた。
また、プルシュカのリコたちへの愛は、プルシュカの中にある冒険への憧れから生まれた。
ここに「憧れは愛よりも強い」という主題が垣間見える。
ボンドルドはゾアホリックでコピーされた者たちが持ち回りで引き受ける役のようなもの。
ただ、もう戦闘に使えるアンブラハンズがいないので、前みたいにボンドルド役を入れ替えることができない。
この状態でゾアホリックを壊せば事実上ボンドルドを倒したことにはなる。
憧れについて。
「てめえの憧れはここで終わりだ、ざまあ見ろ」と悪態をつくナナチ。
しかしボンドルドは「とんでもございません」と否定する。
以下、ボンドルドのロジック。
そもそもボンドルドの憧れもまたアビス探求であり、彼にとってそれは私利私欲や功名心を超えたもの。
だから、自分とぶつかり、自分を超えてアビスの深層を目指すナナチたちにボンドルドは自分の憧れを託すことが出来る。
ボンドルドはクズだが、彼の探求心や憧れはどこまでもピュア。
だから平気で子供たちを実験台にもできるし、自分が死んでも後悔はない。
最後にボンドルドに撫でられて、ナナチは泣きそうな顔になる。
恐らくナナチはボンドルドに愛されていたことが嬉しかった。
だから最後の最後まで彼が改心することを期待していた。
しかし、もうそれが叶わないと知って泣きそうになる。
「皮肉なもんだぜ、てめえの口車に乗ってなきゃオイラはよ」
ボンドルドの口車に乗ってなければリコやレグと出会えてなかった。
ナナチは最後の最後でボンドルドに感謝している。
プルシュカはリコたちへの愛から自らを遺物・ユアワース=命を響く石と化した。
ナナチは出会って間もないのに、自らを犠牲にしながら他人を思いやれるプルシュカにミーティを連想する。
リコは白笛に。
これでリコたちは6層へ潜れる。
模様が増えてレグの体内に電気が再充電された。
ちなみに、この時点でボンドルド戦から少し時間が経っているよう。
レグの腕もくっついている。
アンブラハンズたちとナナチはなんらかの話し合いをしたらしい。
ゾアホリックを壊したかどうかは不明。
リコの頬には傷が残ってしまった。
腕の傷同様、消さないのが本作の凄いところ。
リコたちが6層に向かおうとする際、アンブラハンズたちは祈るように両手を合わせる。
ボンドルドは最後、自らの憧れを彼らの冒険に託した。
だからボンドルドのコピーであるアンブラハンズたちも当然リコたちの冒険の前途を祈る。
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