2016年公開
原作:こうの史代『この世界の片隅に』(双葉社刊)
監督・脚本:片渕須直
音楽:コトリンゴ
企画:丸山正雄
監督補・画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典
美術監督:林孝輔
色彩設計:坂本いづみ
動画検査:大島明子
撮影監督:熊澤祐哉
編集:木村佳史子
音響効果:柴崎憲治
録音調整:小原吉男
プロデューサー:真木太郎
後援:呉市、広島市
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
法務:桶田大介
配給:東京テアトル
アニメーション制作:MAPPA
製作統括:ジェンコ
製作:「この世界の片隅に」製作委員会(朝日新聞社、AT-X、Cygames、TBSラジオ、東京カラーフォト・ウィングス、東京テアトル、東北新社、バンダイビジュアル、双葉社、マック、MAPPA、ジェンコ)
北條 すず 声:のん
黒村 径子:尾身美詞
黒村 晴美:稲葉菜月
浦野 すみ:潘めぐみ
北條 円太郎:牛山茂
北條 サン:新谷真弓
白木 リン:岩井七世
浦野 十郎:小山剛志
浦野 要一:大森夏向
森田 イト:京田尚子
マリナ:目黒未奈
千鶴子:池田優音
大ヒットを記録した作品。
戦前から戦後すぐまでの激動の時代を、すずという一人の女性を通して描いていく。
まず、徹底的な時代考証に脱帽した。
といっても自分はそこまでこの時代の中国地方に詳しくはないのだが、観ているだけでリアルさが伝わってくる。
作画がどこか日本昔話チックでほんわかしているが、内容はそこそこハード。
後半はちょっと耐えきれない人もいるかもしれない。
ただ、露悪的ではないので不快感はなかった。
主人公すずを演じたのは女優ののん(能年玲奈)。
ハマっているし上手だと思うが、どうしても声からのんを想像してしまい、そこからあまちゃんのテーマが脳内再生されたり、気がつけば「じぇじぇじぇ」とつぶやいていたり…残念ながらすずというキャラクターや作品に完全には没頭できなかった。
ではのんじゃなければよかったかというと、それはそれで違う気がする。
本作の最大の魅力は、政治的メッセージが1ミリもないこと。
自虐史観もなければ戦争美化、戦前美化もない。
ただただそういうもの、そういう時代として淡々と描いているところが素晴らしかった。
コトリンゴの歌もハマっている。
戦争ものが苦手な方こそ観てほしい。
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