何となく落ち着いている印象。
ライナーは「女型の巨人」に殺されることはないが、とっても「無垢の巨人」は脅威。
いざとなれば「鎧の巨人」化して切り抜けられるが、できればまだそれはしたくない。
アルミンは負傷。
そのうえ馬は一頭しかいない。
馬にはぎりぎり二人乗れる?
このままだと誰か一人置いていかなくてはならない。
誰を見殺しにするか…
こうした状況は形を変え、作中何度も繰り返される。
アルミンはここに残ることを決意。
そのかわり、エルヴィン団長に伝えてほしいことがあるとライナーに告げる。
恐らく「女型の巨人」はアニだと言いたい。
もしここでアルミンがライナーにそう言っていたらアルミンとジャンはライナーに殺されていただろう。
万が一白兵戦で勝てなければ「鎧の巨人」化して殺し、命からがら壁内に戻ってきた風を装えばいい。
同期の子。
今後重要な役割を果たす。
クリスタが馬を連れてきたことで命の選択はお預け。
作者はこれをぬるいと思ったのか、今後はキャラクターと共に読者を地獄の底に突き落とすような選択を迫る。
ライナーはクリスタに「不思議な人徳があるようだな」と告げる。
クリスタは実はエルディア王家の末裔で、本名をヒストリア・レイスという。
この辺は後に語られる。
作戦続行の合図。
ライナー曰く、作戦続行不可能の選択権は全兵士にある。
「女型の巨人」によって壊滅した班も多いはずだが…
リヴァイ班はこれまでのところ無事。
緑の煙弾を見て問題なく作戦を続行するものと判断。
しかし右翼が壊滅的打撃と知る。
黒の煙弾は奇行種発見の合図らしい。
これは「女型の巨人」のこと。
ライナーから得た情報を頼りにリヴァイ班の近くまで来た。
「女型の巨人」再登場。
本体はアニ。
あくまで目的はエレンの確保だが、ではなぜここまで無駄とも思える殺戮を行うのか?
アニはエルディア(壁内人類)の敵国であるマーレ育ちのエルディア人。
マーレでは被差別民族だが、功績を上げれば名誉マーレ人になれる。
アニは名誉マーレ人になるため戦士としての訓練を受け「女型の巨人」を受け継ぎ、「始祖奪還計画」を遂行するためここパラディ島に来た。
マーレではエルディア人を悪魔の末裔とし、忌み嫌っている。
アニはその教育を強く受けてきたのでエルディア人でありながらエルディア人の殺戮に躊躇がない。
ウォール・マリア壁内の恐らく南東辺りに存在する森林地帯。
ドイツのシュヴァルツ・ヴァルトのイメージか?
エルヴィン団長は最初からここを目指していたらしい。
そもそも、表向きはシガンシナ区奪還のための兵站拠点作りが目的とされていた。
一部の上級兵士はそれが本当の目的ではないということを嗅ぎつけているが、ほとんどは知らされていない。
本当の目的は、新兵器による巨人(結果的に「女型の巨人」だが作戦立案時は不明)の確保。
エルヴィン団長は壁外調査時、巨人がエレンを捕獲しに来ることを予測し、新兵器を巨大樹の森に先に隠しておき、巨人を誘い込んで生け取りにする作戦を秘密裏に進めていた。
リヴァイはこの作戦を知っていたらしい。