本記事は完全ネタバレ解説です。
ご注意ください。
エレンたちがグリシャの手記を読むことで回想編に突入。
ここはマーレ。
壁外にある国。
詳細は今後分かってくる。
少年はグリシャ(エレンの父)、少女はグリシャの妹のフェイ。
時間は恐らく20年~30年ぐらい遡る。
本作は言葉ではなく描写によって状況を説明していく。
ここでは、
車が走る
→過去なのに壁内人類よりも文明が進んでいる
意地悪な大人
→グリシャたちは被差別民らしい
エルディア人め
→グリシャたちはエルディア人。エルディア人は差別されている
グリシャたちの様子
→街に出ただけでビクビクしている。差別の度合いが分かる
エルディア人の収容区。
彼らがそこから出るためには外出許可証が必要。
茶髪の男はエレン・クルーガー。
「進撃の巨人」継承者(この時点では不明)。
彼からグリシャ→エレンと「進撃の巨人」を継承される。
重要人物なので覚えておこう。
太った帽子の男も再登場する。
こちらはそこまで重要ではない。
エルディア人が無許可でレベリオ収容区から外出した場合、罰として労働か制裁が課されるらしい。
グリシャたちはまだ子供なので、労働の場合親に課されるらしい。
それを知っていて、迷惑をかけないためグリシャは制裁を選択する。
パラディ島(壁内人類がいる島)に連行し、注射で「無垢の巨人」にさせ、島に放置する刑。
ユミルはこれで巨人になり、パラディ島を60年ほど彷徨っていた。
フェイが死亡。
後、マーレ治安局員の二人が説明に訪れるが、逆に説教している。
エルディア人の立場を理解させるためのシーン。
子供が変死しても文句ひとつ言えないどころか、感情を殺して感謝の言葉を述べるほど立場が低い。
グリシャはマーレへの憎悪と両親への軽蔑を覚えた。
これが後の反マーレ地下活動、そしてゆくゆくは壁内での活動につながる。
グリシャの父が子供に歴史を教えているという体で視聴者にこの世界の歴史をはじめて明かしている。
ここはとても重要なので覚えておきたい。
ユミルという女の子が巨人の力を手に入れる。
これは「始祖の巨人」のこと。
また、ユミルはエルディア人の祖と言われている。
エルディア人はエレンやグリシャなど壁内人類のこと。
マーレでは被差別民族。
ユミルの死後、「始祖の巨人」は9つに分けられ、継承された。
現在出ているのは「進撃の巨人」「鎧の巨人」「超大型巨人」「顎の巨人」「車力の巨人」「始祖の巨人」「女型の巨人」。
エルディアは巨人の力を使い、世界を支配。
そして他民族を弾圧。
マーレは内部工作などを行い、「9つの巨人」のうち7つを支配。
80年前に起こった大戦。
詳細は本編では語られないまま。
マーレが勝利。
エルディアはパラディ島に敗走し、三重の壁を築き、鎖国。
これがいわゆる壁内人類のこと。
エルディア人の中でも、パラディ島に逃げた者とマーレに取り残された者がいたらしい。
マーレに取り残されたエルディア人は「ユミルの民」と呼ばれた。
グリシャの家系はユミルの民3世か4世といったところか。
現在のグリシャが10~12歳ぐらい、両親が50代前後、祖父母が80代前後でぎりぎり巨人大戦世代。
曾祖父母あたりが巨人大戦に参戦している世代となる。
ユミルの民2世か3世の父親はゴリゴリの自虐思想を持っており、自分たちを犯罪者の子孫だと思い込んでいる。
一方、この時代におけるユミルの民の最も若い世代であるグリシャは、比較的開けた思想の持ち主らしい。
エルディア人の歴史については家庭や学校で教育(洗脳)されているのだろうが、世代が違うからかそこまで信じてはいないらしい。
「楽園送り」の刑のこと。
エルディア人の住むパラディ島に強制連行し、注射で「無垢の巨人」にして島に放置するという刑。
恐らくこの時代のマーレに住むエルディア人にとっては殺し文句みたいなもんだろう。
グリシャもさすがに青ざめて絶句し、言うことを聞く。
グリシャは成長し、医者となる。
フェイの一件以来大人しくレベリオ収容区で生活し、勉強に励んでいた模様。
反マーレ組織「エルディア復権派」の者がグリシャを勧誘。
以前から目をつけていたのかもしれない。
フェイは犬に食われた。
偶然ではなく当局の者がけしかけた様子。
トロスト区攻防戦で登場した「無垢の巨人」の中に、この「エルディア復権派」の一員らしき者がいる。
後に「楽園送り」になった者がパラディ島を彷徨った末、壁内に侵入したらしい。
こちらで説明済み。
マーレ政府に勤める内通者。
エレン・クルーガーがフクロウの正体。
彼とグリシャは既に会っている。
フリッツ王の末裔。
後に「無垢の巨人」となってカルラを捕食する。
ダイナによると、壁内人類の中に「始祖の巨人」の力を継承する者がいる。
「始祖の巨人」は他の巨人を操る力を持っているので、それを手に入れればマーレに勝てる。
しかし彼らはマーレ当局の摘発に遭い、メンバーは楽園送りに。
始祖奪還案は頓挫し、後にマーレ当局に「始祖奪還計画」として逆の目的で引き継がれる。
そちらの計画を遂行していたのがライナー、アニ、ベルトルト、そしてマルセル。
「始祖の巨人」の力がそこまで強大なら、なぜエルディアはそれを使って反撃しないのか?
それは、当時の王が戦うことを放棄したから。
いわゆる「不戦の契り」。
これは今後のキーワードにもなるので覚えておこう。
グリシャとダイナが結婚。
ジーク誕生。
マーレ当局はユミルの民から「巨人戦士」を募る。
「9つの巨人」自体は継承は続いていたはず。
恐らくマーレ当局が選んで決めていたのだろう。
ここへ来て当局は、巨人適応性の高い人間を募ることにした。
世界の軍事技術はめざましく発展している。
イメージ的には第一次世界大戦ぐらいのレベル。
今のところ巨人で十分対抗できてはいるが、いずれは巨人を越える兵器が開発されるだろう。
(原爆が開発されればさすがに巨人でも対抗できない。だから第一次世界大戦ぐらいの時代感にしたのだろう)。
パラディ島には莫大な化石燃料が埋蔵されている。
巨人がまだその力を誇示できるうちにパラディ島を制圧したい。
そのために、より強力な巨人戦士をつくる!
80年前、パラディ島に逃げたエルディアの王は「今後、我々に干渉するなら、壁にひそむ幾千万の巨人が、地上の全てを平らにならすだろう」という言葉を残した。
これは「地ならし」のこと。
最後にエレンが発動する。
マーレは巨人の力を知っているため、この言葉を無視できない。
こうした驚異を未然に防ぐためにも「始祖の巨人」奪還は必要。
エルディア復権派はマーレより先に「始祖の巨人」を奪還することを画策。
そのためにグリシャとダイナはジークを洗脳し、エルディア復権派のスパイとして巨人戦士に仕立て挙げ、表向きはマーレのための「始祖奪還作戦」に就きつつ、本当はエルディア復権派のために「始祖の巨人」を奪うことを計画。
グリシャは両親からエルディアは悪だと洗脳されてきたが、今度は自分が子供を自分達の思想のために洗脳する。
虐待の連鎖がなんともリアル。
ジークはマーレ当局に両親を密告。
祖父母と一緒にクサヴァーがいることに注目。
クサヴァーは「獣の巨人」の継承者で、後にジークに捕食される。
この時点でどういう関係性かは不明。
パラディ島。
この島の中心部に壁があり、壁内人類が住んでいる。
当局の男はエレン・クルーガー。
この時点で「進撃の巨人」を継承している。
彼がフクロウ。
マーレ当局はグリシャを拷問し、エルディア復権派やフクロウについて聞き出そうとする。
フクロウについてはグリシャは知らない。
拷問官はクサヴァー?
グリシャはようやくエレン・クルーガーのことを思い出す。
ちょっとここはご都合主義。
グリシャの妹を犬に喰わせた男。
エルディア復権派の人間に注射を打ち、「無垢の巨人」にさせる。
彼らのうち何体かは壁内に侵入し、調査兵団員を喰っている。
白髪の老人風巨人はエレンを飲み込んだ巨人。
もしあのときこいつがエレンを消化していたらこの白髪の老人が「始祖の巨人」を継承しており、それはそれでグリシャからすれば作戦成功になっていたというのも面白い。
ダイナがグリシャの壁内の妻であるカルラを捕食したのは色々と考えさせられる。
「無垢の巨人」に嫉妬の感情があるのかどうかは不明。
というか、ダイナはエレンに操られてカルラを喰ったのだが。
エレンが号泣しながら起き上がる。
ここは壁内、時間は劇中の現在。
リヴァイに逆らった兵規違反で懲罰室に入れられている。
エレンが「私は…」と言っているところに注目。
恐らくエレンはグリシャの記憶とリンクしていた。
目が覚めても自分がグリシャだと思っているのだろう。
「あの巨人、お前だったんだな」
ダイナのこと。
ダイナを「お前」と言っているので、これはグリシャ(とリンクしているエレン)が言っているのと同じ。
ダイナが巨人化した過去に戻る。
これは「進撃の巨人」。
キャラクター引用サイト:https://shingeki.tv/season2/
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
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