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2014年7月~9月
原案・監督:渡辺信一郎
助監督:立川譲
キャラクターデザイン:中澤一登
色彩設計:辻田邦夫
美術監督:金子英俊
CG監督:越田祐史
撮影監督:田村仁
編集:廣瀬清志
音楽:菅野よう子
アニメーション制作:MAPPA
制作:残響のテロル製作委員会
ナイン ( 九重新 ) : 石川界人
ツエルブ ( 久見冬二 ) : 斉藤壮馬
三島リサ : 種﨑敦美
柴崎 : 咲野俊介
ハイヴ : 潘めぐみ
- アーティスト: Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)
- 出版社/メーカー: Sony Music Labels Inc.
- 発売日: 2014/08/27
- メディア: MP3 ダウンロード
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渡辺信一郎、菅野よう子の「カウボーイビバップ」コンビが手がけた作品。
ざっくり言えば本作はサスペンスアニメなのだが、同様の作品に陥りがちなプロットの停滞感もなく、陰惨な表現も排除されているので、最後までどこかスタイリッシュかつポップな印象があり、見やすい。
スマホ、YouTubeやニコニコ動画を模した動画サイトなど、現代的なガジェットも作品世界によく馴染んでいる。
最初は一見普通の学園もののように思えるが、ストーリーは序盤から急展開を見せる。
天才的な頭脳を持つ高校生、通称「ナイン 」(九重新)と「ツエルブ」(久見冬ニ)が次々と起こす事件、それを未然に防ごうとする窓際族の元敏腕刑事・柴崎。
これはこれでまたありがちな社会派サスペンスだなと思っていたらストーリーはさらに広がりと深みを帯びていく。
中盤からは新たな敵(?)が現れ、主人公たちと頭脳ゲームを繰り広げつつ、柴崎刑事は自分が窓際に追いやられた事件の核心へと徐々に迫っていく。
そして物語はひとつへとつながり、驚愕のラストへ。
サスペンス、アクション、頭脳バトル、倫理問題、テロ、カタストロフ、などなど様々な要素を詰め込みながら、それらをすっきりとまとめあげ、胃もたれさせずに消化させる手腕は見事なもの。
「とりあえず世界観を大きくするためにいろんな問題を放り込んでみました」感は皆無。
視聴後にモヤモヤが残ったり、伏線を理解するためにもう一度最初から見る必要もないはず。
壮大な事件をあえて逐一回収せず、エピローグでさらりと触れ、作品の余韻を残しながら終わっていくところも素晴らしく美しいと思う。
なお、本作はフランスJapan Expoにて「金のダルマ賞」を受賞した。
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