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2012年10月~2013年3月
総監督:本広克行
監督:塩谷直義
脚本:虚淵玄/深見真/高羽彩
キャラクターデザイン・総作画監督:浅野恭司
ドミネーターデザイン:石渡マコト
色彩設計:上野詠美子
美術監督:衛藤功二
3D監督:佐藤敦
撮影監督:荒井栄児
編集:村上義典
音楽:菅野祐吾
音響監督:岩浪美和
狡噛 慎也 : 関智一
常守 朱 : 花澤香菜
宜野座 伸元 : 野島健児
征陸 智己 : 有本欽隆
縢 秀星 : 石田彰
六合塚 弥生 : 伊藤静
唐之杜 志恩 : 沢城みゆき
槙島 聖護 : 櫻井孝宏
面白いのに、なぜか心の底から楽しめなかった。
違和感の源泉はふたつ、既視感とリアリズム。
まず、本作にはどっかで見たようなシーンや人物や展開が多い。
それもアニメ作品ではなく、ドラマや映画など。
例えば、第9話で常守と狡噛が「所沢矯正保護センター」に行き、異様な人物に意見を訊くシーンは明らかに「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターだったり。
もちろん、"まんま"ではないし(風体は全然違う)、シーンもほんの数分なのだが、見ていてすぐに「あ、こいつがレクター役ね」と思った。
途中で明かされる某監視官と執行官の関係も、サプライズというよりは、「なるほど、そこでドラマを作って膨らますのか…」というふうに、製作者の意図を納得しただけだった。
なんでこんな感想ばかり浮かぶのだろうと不思議に思い、少し調べてみると、監督がアニメ畑の人ではなく、ドラマ「踊る大走査線」の本広克行氏であることを知り、なんとなく合点がいった。
本広監督は往年のアニメファンであり、一度アニメ作品をつくってみたいと前々から思っていて、本作が実現したのだとか。
所々に見られる既視感は、映画やドラマでよく使われる表現であったり、よくある展開なのだろう。
また、本作のリアリズムについても、ドラマ出身の監督の作品ということで合点がいく。
本作を見ていてどこかもどかしいのは、アニメ作品なのに振り幅が実写的だからだろう。
その実写的な振り幅(=リアリズム)の中にアニメ的要素を表現しているので、どこか窮屈な印象が最後まであった。
アニメ作品なら、アニメ的な振り幅(さすがにそれはねーだろ、でもまぁアニメだしいっかw といった人物や展開)の中で、可能な限りリアリズムを構築することで、アニメとしてのダイナミズムが出るのだと改めて理解した。
ということで、個人的には好きになれない作品だが、アニメアニメしたものに飽きた人には新鮮だと思う。
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