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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 - Wikipedia
2013年4月~6月
原作:渡 航(小学館「ガガガ文庫」刊)
キャラクター原案:ぽんかん
監督:吉村 愛
シリーズ構成:菅 正太郎
キャラクターデザイン:進藤 優
プロップデザイン:樋口聡美
美術監督:池田繁美
色彩設計:辻田邦夫
編集:関 一彦
美術デザイン:池田繁美・大久保修一(アトリエ・ムサ)
音楽:石濱 翔・MONACA
音響監督:本山 哲
音響効果:中野勝博
音響制作:デルファイサウンド
制作スタジオ:ブレインズ・ベース
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比企谷八幡:江口拓也
雪ノ下雪乃:早見沙織
由比ヶ浜結衣:東山奈央
一色いろは:佐倉綾音
比企谷小町:悠木碧
戸塚彩加:小松未可子
葉山隼人:近藤隆
材木座義輝:檜山修之
平塚静:柚木涼香
雪ノ下陽乃:中原麻衣
三浦優美子:井上麻里奈
海老名姫菜:ささきのぞみ
川崎沙希:小清水亜美
三浦 優美子:井上麻里奈
城廻 めぐり:浅倉杏美
「僕は友達が少ない」を踏襲したテンプレぼっち部活ものかと思いきや、回が進むごとに異様な冷気のようなものに心を鷲掴みにされる。
前半だけでテンプレラノベアニメと決めつけて投げ出さずに、ぜひ最後まで見て欲しい。
主人公の比企谷(ひきがや)は徹底的なニヒリストであるが、ラノベ系主人公にありがちなやれやれ系とは一線を画する。
なぜなら彼には哲学があり、その哲学に基づいた行動を起こすからである。
比企谷の哲学とは「ぼっち論」。
彼は長年ぼっちの自分を冷酷に分析し続けた結果、独自のぼっち社会学、ぼっち行動学を形成するまでに至る。
その冷酷な分析力や、熱を帯びた自嘲、思わず背筋がヒヤリとするような警句は、どこかドストエフスキー「地下室の手記」の主人公を思わせる。
そして比企谷は、その哲学に基づき考え、行動し、ときには他人を救済さえする。
その不器用さと、それでも少しくらいは社会に関わっていたい、他人に奉仕したいという願望に、胸の奥をえぐられるようなヒリヒリとした痛みを誰もが感じるだろう。
本来、彼の頭脳と行動力を持ってすれば、ヒーローになる事は難しくは無い。
しかし、ほんのささいなことあるいはその積み重ねから、彼は早くにヒーローになる資格を失っており、そのことは本人自身も自覚している。
本来やれやれ系主人公とは、そこから生まれる諦念をスタート地点とし、そのスタート地点から緩やかにかつ安全に大人へと生まれ変わっていこうとする人物のことである。
しかし比企谷に諦念は存在しない。
彼は独自のぼっち哲学に基づいて、ヒーローならざるヒーローとなる道を突き進む。
その逆説的にヒロイックな精神は、いかにも危うく、子供っぽく、見る者、特に大人たちの心をぎゅっと締め付けるはかなさに満ちている。
それが我々の心を打つのは、比企谷のヒロイズムが個人(己)の救済に決着せず、全体への奉仕に向かっているからだろう。
我々がドストエフスキーの「罪と罰」にどこかピンと来ないのは、その逆で、物語がラスコーリニコフ個人の心の救済に決着を見出そうとしているからである。
とは言え、そんな比企谷の歪なヒロイズムは、生活指導の平塚や「奉仕部」の雪ノ下には見透かされており、彼女たちに呆れられながらも彼は緩やかな承認を勝ち得ていく。
そこが救いと言えば救い。
「ドストエフスキーに対する日本からの回答」と言っていいほど深く人間を描いた傑作、とは言い過ぎだろうか?
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