2017年1月~3月
原作:横槍メンゴ(掲載 月刊「ビッグガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督:安藤正臣
シリーズ構成・脚本:上江洲 誠
キャラクターデザイン・総作画監督:黒澤桂子
キーアニメーター:渡辺真由美
デザインワークス:白石慶子
プロップデザイン:吉田みずき
美術監督:鈴木友成
色彩設計:柳澤久美子
撮影監督:國井智行
編集:及川雪江
音響監督:明田川 仁
音楽:横山 克
アニメーションプロデューサー:比嘉勇二
アニメーション制作:Lerche
制作:「クズの本懐」製作委員会
安楽岡花火:安済知佳
粟屋 麦:島﨑信長
絵鳩早苗:戸松遥
鴎端のり子(最可):井澤詩織
鐘井鳴海:野島健児
皆川 茜:豊崎愛生
予備知識なしで見始めたので、全く期待していなかったのだが、どっぷりとハマってしまった。
原作者は女性だと思うが、女性らしいリアルな(そして残酷な)視点や心理描写が男性には新鮮だと思われる。
本作のような恋愛心理劇は、ともすればストーリーが停滞しがちになってしまうのだが、原作者はその弱点を知悉しているのか、次々とキャラを登場させ読者(視聴者)をかき回す。
もはや何角関係なのかわからないほど人物が複雑にからみ合うのだが、相関関係は頭の中ではっきりと描くことができ、混乱した事は一度もなかった。
また、それぞれのキャラを掘り下げるためのモノローグシーンも簡潔で、ごく短い時間で人物像を的確に描いてくれるので、すべてのキャラに感情移入することが可能。
ひとつ不満があるとすれば、イケメン高校生の麦。
解き放たれた高校生の性欲があの程度でおさまるはずがないw
彼が改心するとすれば、モカ(のり子)を騙し、元セフレの先輩ともズルズル関係を続け、花火をキープしつつも茜に入れあげ、破滅までとことん突き進んだ後だろう。
後半気づいたのだが、声優さんの演技が比較的実写的というか、アニメアニメしていない。
そういう演出なのだろう。
そこも作品とよく馴染んでいて心地よかった。
ラストは切ないような理不尽なような何とも複雑な感情を残してしまう。
心理劇が苦手な人はモヤモヤしてしまうかもしれない。
なんとなく、女性より男性の方が楽しめる作品のような気がする。
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