2016年10月~12月
原作:Project GN
原案・シリーズ構成:渡 航
キャラクター原案:QP:flapper
監督:井畑翔太
キャラクターデザイン:木野下澄江
美術監督:峯田佳実
デザインワークス:石川雅一
LO監修:益田賢治
色彩設計:林 由稀
撮影監督:伊藤康行
編集:小島俊彦
アニメーション制作:ディオメディア
烏丸 千歳:千本木彩花
久我山 八重:本渡楓
片倉 京:石川由依
苑生 百花:鈴木絵理
柴崎 万葉:大西沙織
桜ヶ丘 七海:佐藤亜美菜
九頭P:中井和哉
烏丸 悟浄:梅原裕一郎
十和田AP:江口拓也
難波社長:堀内賢雄
石神井P:速水奨
松岡 重三:松岡禎丞
万葉マネ:榎木淳弥
若手女性声優たちの葛藤を描いた業界もので、SHIROBAKOの声優版といった印象。
ストーリーは常に舞台裏、楽屋裏に焦点が当てられており、よくある声優のサクセスストーリーとは一線を画する。
主人公の烏丸千歳はかなりのクズ設定。
見得や功名心が人一倍強い一方、才能がない上に努力も嫌い。
自分が売れないことを会社やマネージャーのせいにし現実から逃げている。
とはいえ、毒々しさはなく、世間知らずで小生意気さのなかに可愛げがある。
ありきたりな主人公像に厭きた人にはおすすめ。
また、主人公の周りの声優たちも最初から表と裏の顔を見せていて、女子同士のギスギスした雰囲気が適度なスパイスとなり視聴者を引き込む。
ただし、「え?こんなにいい子が実は裏でこんなことを」みたいなどんでん返しはない。
展開はややゆったりしているが、その分心理描写に長けていて、じっくり観られる作品となっている。
挨拶する相手を見て組んでいる足をおろしたり、また組みなおしたりするなど、細かい芝居も多い(2話前半)。
イベントやお渡し会の楽屋裏の描写は、声優ファンの想像力をかき立てるものがあるのではないかと思う。
また、ちゃら男の九頭P、プロダクション社長の難波、千歳の兄で元声優のマネージャー悟浄、テニスウェアを着た熱血漢で明らかに”あの人”なマネージャー松岡重三など、脇役もキャラが立っていて面白い。
毎回、九頭Pと難波がなじみのバーで悪だくみ(?)するシーンが恒例となっており、ストーリーに花を添えている。
九頭PはSHIROBAKOの茶沢 信輔(夜鷹書房編集者)に似てる。
一般人が努力して成功していくのではなく、世の中舐めてるクズが周りの助けを借りてちょっとずつ使えるようになっていく(それでも並以下)という、今風のハードルの低い内容なので、観ていて疲れることはないと思う。
努力とか勇気とかいった、一昔前の少年漫画的主題が苦手な人にはおすすめ。
- 作者: 渡航,QP:flapper,やむ茶
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2016/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
Kindle Unlimitedをチェックする
ガーリッシュ ナンバー 第1巻(イベント優先販売申込券付 初回限定版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2016/12/21
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
ガーリッシュ ナンバー 第2巻(初回限定版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る