君の名は 感想

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基本情報

制作:コミックス・ウェーブ・フィルム

公開:2016年8月26日

公式サイト映画『君の名は。』公式サイト

挿入歌

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感想

映画館では観ずに、レンタル解禁されてから初見。

あまりにも評判がよすぎるので天邪鬼になってしまい、鼻で笑ってやろうと思って観たら不覚にも感動してしまった。

自然の美しさや少女の純真さ、随所に散りばめられたメタファー、そして何より「ここから本当の物語が始まる」という所で終わるところが川端康成を思わせる純日本的な作品。

本当はもっと象徴をちりばめて抽象的な作品にしたかったのだろうが、ギリギリ子供でもつかめるところまで落とし込んだのだろうと思われる。

 

ちょっと難しいのは、瀧と三葉の入れ替わりが同時系列ではないこと。

注意して見ていれば理解できるが、1回目では「?」となる人も多いだろう。

瀧は現在に生きているのだが、三葉と入れ替わったときは3年前(の三葉)を生きていることになる。

で、自分に戻るとまた現在になっている。

ここを掴み損ねるとちょっとわけわからないことになってしまう。

あと、ご神体のある山の頂上(?)で瀧と三葉が出会うシーン。

ここもちょっとわかりづらい。

おそらく現在の瀧と3年前の三葉の思念が〈かたわれ刻〉にリンクしたのだと思われる。

ここも純文学っぽい表現で、ちゃんと伏線張ってるところもさすがだなと思う。

 

おそらく本作を批判している人は、後半のサラサラした流れにも不満があるのだろう。

糸守町がどうなったのか、三葉は、町の人たちはその瞬間どうしていたのか?といった肝心な事は本当にさらりと触れられるだけでエンディングへと向かっていく。

さらにさらに、ラストが〈ネタバレ〉で終わっていることに強い不満を覚える人もいるだろう。

「おいおい、こっからだろ大事なのは」と。

そういった人たちはおそらく、物語にとって整合性と解決こそが絶対的な価値であり、それが商業作品としての最低限の読者(視聴者)への礼儀だと解釈しているのではないだろうか? 

確かにエンタメ作品、特にアニメではそういったものが圧倒的に多いし、その方が楽しめる事は確かである。

しかし、それが物語にとっての絶対的な価値観ではないこともまた事実。

新海監督は本作において、整合性と解決に重きを置かなかった、ただそれだけのことである。

本作はそうした論理性よりも、行間(?)と余韻によって美を生成しようとした作品であり、その試みはこれ以上ないほどに成功していると感じた。

そうした表現が嫌いなのであれば「嫌いだ」と公言すればいい。

ただ、整合性と描写の不足を理由に作品の質や、監督の仕事を疑う類の批判は見当はずれだろう。

 

こうした作品が広く受け入れられ、大ヒットを記録することにどこか安心した。

と同時に、ヒット作をうがった目で見ようとしている自分を反省。

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