2014年10月~2015年3月
監督:イシグロキョウヘイ
シリーズ構成・脚本:吉岡たかを
キャラクターデザイン・総作画監督:愛敬由紀子
プロップデザイン:髙田晃
美術設定:塩澤良憲
美術監督:薄井久代
色彩設計:中島和子
3Dディレクター:小野竜太
撮影:関谷能弘
編集:三嶋章紀
音響監督:明田川仁
音楽:横山克
アニメーション制作:A-1 Pictures
有馬公生:花江夏樹
宮園かをり:種田梨沙
澤部椿:佐倉綾音
渡亮太:逢坂良太
井川絵見:早見沙織
相座武士:梶裕貴
相座凪:茅野愛衣
seven oops Official Website|セブンウップス
めずらしく泣いた作品。
アニメで泣いたのはこれと「あの花」(下記リンク参照)ぐらい。
主人公有馬はピアニストなのだが、トラウマからピアノが弾けなくなったところから物語りがスタートする。
ヴァイオリニストのかをりと出会い、彼女に翻弄されながらも徐々に演奏を再開する有馬。
そのトラウマの描き方がリアルかつ的確で秀逸の一言。
実際に有馬レベルの猛特訓を受けてきたミュージシャンは掃いて捨てるほどいるし、トラウマとなってやめた人もいくらでもいる。
作者はクラシックとは無縁の人らしいが、相当念入りに取材したのだろう。
本作の見所のひとつは演奏。人物の心情に合わせた演奏(ズレたりミスしたり)はさぞ難しかっただろうが、しっかり伝わる出来映えになっている。
楽曲もそれほど沢山は出てこず、クラシックに精通していなくても楽しめる。
個人的にはプロットの造形が素晴らしいと思った。
大筋では一直線に時間が進みつつ、頻繁に回想が挿入され過去の出来事を回収していくのだが、そうしたプロットにありがちな「今どこで誰が何をしてるのか」と迷ったことが一度もなかった。
その上でラストへとつながる伏線もしっかり張られており、最終話を観たとき「やられた!」とミステリ作品のようなカタルシスがあった。
分かりやすく、面白く、感動的。
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