TVアニメ「異種族レビュアーズ」公式 (@isyuzoku) / Twitter
2020年1月~3月
原作:天原、作画:mash
監督:小川優樹
シリーズ構成:筆安一幸
キャラクターデザイン:うのまこと
アニメーション制作:パッショーネ
スタンク:間島淳司
ゼル:小林裕介
クリムヴェール:富田美憂
ミツエ:八百屋杏
カンチャル:湯浅かえで
ブルーズ:浜田賢二
異世界の風俗店を冒険者がレビューするというなんとも振り切った内容。
あまりの過激さから打ち切り待ったなしの「チキンレース」と言われ、実際第四話でTV放送は打ち切り。
その後は配信サイトにて配信が続いた。
過激な描写と時代錯誤の男性目線、狂気とさえ言われたOP・EDもあいまって、放送開始から作品は大炎上、レビューは大荒れの展開に。
ある者は表現の自由を掲げ、時代の空気に一石を投じる大傑作と絶賛し、ある者はフェミニズム的な見地から時代錯誤の駄作とばっさり。
ここまでの展開は間違いなく制作側が敷いたレールだろう。
さて、実際に視聴してどうだったか?
驚きと共に観られたのはせいぜい3~4話ぐらい。
あとはほとんど消化試合だった。
まず主人公一行が新規風俗店の情報を入手→お店到着→女の子出オチ→属性を生かしたプレイ→レビュー。
これが毎回毎回続くだけ。
毎話の山場が出オチからプレイのあたり。
レビューを聞かされても「ふーん」としか思わなかった。
同じテンプレエロアニメでも「なんでここに先生が」(下記リンク参照)の方がよっぽど完成度は高い。
炎上マーケティングに踊らされなかったらちょっと変わったアニメとしか思えないはず。
もちろんこのご時世にこの作品をアニメ化した勇気は認めるが、そこはマーケティング手法であって表現ではないから、本作で表現の自由云々を語る気がしない。
マルキド・サドぐらい命がけで時代と戦っていたら尊敬はするが。
蛇足だが、本作のレビューで「これだから日本は…」という論調が散見されたが、じゃあ女性の人生をめちゃくちゃにする作風が伝統のフランス文学や、半裸のねーちゃんを娼婦扱いにしてドヤってるHip-HopのMVはどうなんだろうと思った。
たったひとつの作品でその国のあるジェンダー全体を決めつけるのは違うなと思った。
- 作者:葉原鉄
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
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