機動戦士ガンダム 水星の魔女 (@G_Witch_M) / Twitter
アスティカシア学園内にある、恐らく戦闘用の荒地。
エラン・ケレスが三人を相手に行っている。
肉体に人工的な調整をされた人間。
人造人間とは違うらしい。
エランは4号と呼ばれているので、1号から3号あるいは5号など他にもいるようだ。
黒髪の女性がエランの決闘時のデータを解説。
老女4人はペイル社の共同CEO。
「あちらの魔女はどうかしら?」
スレッタのこと。
彼女らはスレッタとグエルの決闘、おそらくそれ以外も全て観察していた。
目的はまだ謎。
「先のジェターク社との決闘でも、GUNDフォーマットのデータストームは特定できませんでした」
GUNDフォーマット
パイロットとMSをGUND(身体機能補助技術)でリンクさせ制御する、ガンダムの基本システムのこと。
パーメットという元素を媒介とする。
データストーム
MSをGUNDフォーマットで制御することにより、パーメットがパイロットの体内に大量に流入すること。
この時、パイロットの心身には莫大な負担がかかる。
グエルとの決闘時、スレッタにはデータストームは起こっていなかった。
これは評議会でも確認されていたこと。
「あの機体は、ガンダム最大の懸念であった搭乗者の生命倫理問題をクリアしていると思われます」
あの機体=エアリアル。
エアリアルではデータストームが起こらない。
レディ・プロスペラの主張と同じという事に留意。
老婆たちの疑問
・データストームが起こらない原因はモビルスーツにあるのか、スレッタにあるのか?
この問題を解決するため、エラン(強化人士4号)をエアリアルに乗せ、データストームが起こるかどうかをチェックさせる。
青空が一瞬で夕焼けに変わった。
フロントの管理システムによるものだろう。
本来の空は宇宙なので真っ暗?
地球寮の生徒たちがエアリアルの構造をチェックしている。
MSを専門的に学ぶ学生でも驚くほど複雑な構造らしい。
アリヤ(メカニック科3年)は占いが得意。
スレッタには兄弟がいないが、伏線なのか?
「ここにいない人も占えますか?」
エランについて占おうとするスレッタ。
相性占い?
エランを擁立しているのがペイル社。
プロスペラサイドも動きをキャッチしたらしい。
プロスペラは、娘が会うのはエランだと知っていたのか?
「まさに人機一体ってとこかしら。重心の軌道グラフが姿勢制御パターンのどれとも一致しない。反応性も駆動システムのそれに比べて有機的すぎる」
エアリアルに対する所見。
彼女から見れば、間違いなくGUNDフォーマット。
これだけのことをすれば、膨大なパーメットが流入し、パイロットは即死するはず。
しかし、スレッタにはそういった兆候は見当たらない。
「スレッタ・マーキュリーはおそらく強化人士だ」
エランはスレッタも自分と同じ強化人士であって欲しいと思っている。
おそらくエランはスレッタの最初の決闘を見てそう思った。だから彼女に興味を持った。
「恨み事はやめて」
エランは強化人士とされたことを恨んでいるらしい。
「彼女の顔も別人のものだったりして」
“も”と言っているので、エランの顔も別人のもの?
この辺りは伏線っぽい。
「身体調整がまだ済んだら学園に戻るよ」
ここは学園ではないらしい。
「エアリアルと戦う前に、ファラクトの調整がしたいわ。もう一回決闘を取り付けておいて」
ファラクトは、ガンドフォーマットを搭載したペイル社のガンダム。
データストームの欠点を持っており、強化人士の操縦が必要。
女はデータを採取するためにエランに決闘をさせていたようだ。
エランとスレッタがデートをすると聞いて怒るグエル。
やはりグエルはスレッタが好きなのか?
「悪いね、僕のザウォートはこの前の決闘で整備中だから」
エランは、自身のMSが整備中という理由でエアリアルに乗り込む。
本来の目的はエアリアルの調査。
「試験区域のチェックも決闘委員会の仕事でね」
これもエアリアルを持ち出す名目だろう。
エラン「操縦、上手だね」
おそらくパーメットリンクを探っている。
スレッタ「いえ、そんな…」
コミュ障なので、お世辞を真に受ける。
エラン「いつからこの機体に?」
おそらく、スレッタが強化人士となった年齢を探っているのだろう。
「君の事、もっと聞かせてほしい」
単にスレッタとエアリアルについて探っているだけだが、エランが言うと口説いているように見える。
スレッタもその気になっていく。
スレッタ「小さい頃から、ずっとです」
普通に答えただけ。
エラン「ずっと?」
強化人士の線が怪しくなる。
だとすればスレッタは生身でガンダムを操縦してきたことになる。
そうなるとデータストームにはどう耐えてきたのか?
それが次の質問。
「辛かったり苦しかったりは?これに乗ることが」
多分もうこのへんでエランには理解不能となっている。
スレッタ「苦しいっていうか、安心します。子供の頃から一緒だったから、エアリアルは、私の大切な友達で、家族なんです」
これもスレッタは普通に答えているだけ。
そしてまたエランの「何言ってんだこいつ」顔。
また勘違いして焦るスレッタ。
スレッタが強化人士か探ろうとしたが、彼女の口から返ってくる言葉があまりにも意味不明なので、自分で操縦して感触を確かめることにした。
スレッタはコミュ症で田舎者なので、エランが明らかに自分のことを探っているのに全く気づいていない。
他人がそんな簡単に操縦できるものなのか?
この辺は目を瞑ろう…。
パーメット=MSと自分をリンクさせる物質。
その値を上げたのか?
エアリアルがエランの動きにリンクしているので、今GUNDフォーマットで動いているのは確か。
しかしデータストームの感覚がなく、強化人士であるエランの体の中にあるパーメットも反応しない。
「ならば、呪いをクリアしているのは…」
呪い=データストームによる人体への害。
それが起こらずに操縦できるのは、このガンダムが特別だから?
「スレッタ・マーキュリー、君は僕とは違う」
自分と同じ強化人士だと思っていたのに、違っていたことにショックを受けるエラン。
一方、誕生日を訊かれたことが嫌だったと本気で勘違いするスレッタ。
エランはガンダムを「呪い」だと吐き捨てる。
スレッタは自分が家族だと思っていたものを「呪い」と言われて、悲しくて涙が溢れてきた。
グエルがスレッタを睨み付けるようにして言葉を詰まらせる。
この時スレッタの背中しか見えていないが、明らかに泣いている。
グエルの怒りでスレッタの感情を表現するという秀逸なシーン。
これもかねてからの計画通り。
ファラクトの調整をするために決闘が必要。
エランにとっては、グエルは調整用の噛ませ犬程度。
グエルは決闘に“エランがスレッタに近づかないこと”を賭ける。
スレッタが好きだからというより、なんかスレッタの涙を見て勢いで賭けているっぽい。
あと、自分も御三家なのに「御三家は敵だ」とか、かなり抜けている。
アホキャラ確定か?
エランはスレッタとの決闘権を賭ける。
グエルと戦ってファラクトの調整をし、その後エアリアルと戦うところまでがエランの筋書き。
ラウダ(グエルの異母兄弟)専用ディランザ。
無断で使うらしい。
第11戦術試験区域。
エランとスレッタがデートしていた場所と同じか?
だとしたらエランは下見していた?
決闘を見ているマルタン(おかっぱの男、地球寮長)は「静電気を帯びた砂があんなになっちゃってさー」となげく。
エランは静電気を帯びた砂を見て「レゴリス…」と呟く。
レゴリスとは岩石の表面を覆う柔らかい曹のこと。そこが帯電しているのを発見した。
ディランザのトマホークで急襲され、間一髪で避けた直後、ファラクトの腕関節がアップになり、そこが帯電している描写がある。
この時エランはある作戦を思いついた。
エアリアルに乗った時はパーメットスコア2だったが、今回は3。
パーメットリンク値を上げてGUNDフォーマットを操縦するので、エランには大量のパーメットが流入し、データストームが起こっている。
エランの赤いアザがそれ。
エランは強化人士なので耐えられる。
スタン効果=麻痺状態のこと。
ファラクトから放たれたガンビット(小型パーツ)が、スタン効果のある電磁ビームを撃っている。
ただ、これはおとり。
本来の目的はディランザをレゴリス(岩石の表層)上で動き回らせることにある。
理由は後にわかる。
エランに指示していた女はプロスペラの後輩?
元ヴァナディース機関の職員か?
エランはレゴリスが帯電静を持っていることに気づいた。
そして、ファラクトの関節に帯電したレゴリスが付着したことも。
そこでエランはある作戦を立てる。
①
パーメットスコアを上げ、ガンビットを操作。スタン効果のあるビームでディランザを攻撃。
②
ビームが当たればディランザは一時麻痺を起こすし、当たらなくてもレゴリス(岩石の表層)はどんどん帯電していき、それらがディランザの関節に付着していく。
だから当たる当たらないは関係ない。
ただ、ディランザが飛行して空中に逃げると作戦が失敗するので、飛べないように上空からビームを撃つことが大事。
数に物を言わせて雑な攻撃をしているようで、実は緻密な作戦を遂行している。
もうこの時点で王手飛車取り。
③
ビームがディランザの足に当たり、動きが止まったところでとどめのビームライフルを撃つも当たらず。
本当はここで終わりだったが、さすがグエルも持ちこたえる。
ファラクトは再度ガンビットから電磁ビーム攻撃。
ディランザは相変わらず空に逃げられずレゴリスを撒き散らして逃げ回る。
ワンチャンあるように見えて実はもう詰んでる。
④
これは作戦ではなくグエルのミス。
ビームライフルを落としたグエルは苦し紛れにヒートアックスで地表を叩き、レゴリスで煙幕を張る。
もちろんこのレゴリスは帯電しており、ディランザはそれを全身に被ることになる。
ただ、煙幕のおかげで一瞬エランがディランザを見失った。
④
エランはそろそろディランザが動けなくなるだろうと見越して、わざとファラクトを地表付近に降ろし、グエルに向かって来させる。
またまたまんまと乗せられるグエル。
あと少し、と突進してくるも、帯電したレゴリスを全身に浴び、操縦不能に。
エランは一応また空に逃げる(この辺が抜け目ない)。
⑤
既に操縦不能になったディランザをガンビットのビームで撃ち抜く。
これで王手。
上記の流れをロウジが「電磁ビームの導電性を利用して、レゴリスを帯電化させましたね。関節駆動部に吸着させることで、過負荷状態を引き起こした。その要因を作ったのは、グエルさん自身です」と説明しているが、簡潔すぎて難しい。
動けなくなったディランザをビームライフルで破壊するエラン。
あまりの凄惨さに絶句する生徒たち。
そもそも決闘の勝敗は相手機のブレードアンテナを折ることで決する。
なのでここまで叩きのめす必要はない。
エランの冷酷な性格が見て取れる。