本作にて象徴的に扱われる存在。
鳥は地球上で唯一「地ならし」の影響を受けない生物。
巨人のいる世界での自由の象徴。
また、アルミンのモノローグと照らし合わせると空を飛ぶ鳥は「鳥籠の中にいない鳥」、これも自由のメタファー。
二匹飛んでいるのは恐らくエレンとミカサを象徴しているのだろう。
これは9つの巨人のひとつ、「超大型巨人」。
後に登場するベルトルトが巨人化しているもの。
「その日、人類は思い出した。奴らに支配されていた恐怖を。鳥籠の中に囚われていた屈辱を」
これは「天と地の戦い」(地ならしを始めたエレン討伐戦)が終わった後のアルミンの回想だと思われる。
人類=エルディア、マーレ、ヒィズルなど全て。
奴ら=巨人
支配されていた恐怖=いつでも地ならしで世界を滅ぼせるという恐怖
鳥籠=地球
鳥籠の中に囚われていた屈辱=地球上のどこにいても巨人(の地ならし)からは逃れられないという意味。
翻訳すると、
「(天と地の戦い後)私アルミンが回想するに、ベルトルトが超大型巨人となってシガンシナ区を攻撃してきた日、世界人類は思い出した、自分達が地ならしの恐怖によって巨人たちに支配されていたことを。そして、世界のどこにいても巨人の地ならしからは逃れられないことを。我々人類はは鳥籠に囚われた鳥のような存在なのだ」
ここはシガンシナ区。
ウォールマリアの外に出っ張ってる。
調査兵団の壁外調査。
時間は恐らくこの日の早朝ぐらいか。
この時の団長はシャーディス(後にエレンらを訓練する教官)。
エルヴィンはまだ分隊長。
これは始祖ユミルからエレンへのメッセージ。
ユミル・フリッツが巨人の力を手に入れてから現在までが二千年らしい。
巨人の力(後9つに分化)を受け継いだものは寿命が13年となる。
代々受け継いで来たフリッツ家は現在145代。
145代×13年で1885年。
145代フリッツ王がパラディ島に三重の壁を築く。
そこから102年後が第1話。
これで1987年となる。
ではあと13年は?
実はこの時点でエレンは父グリシャから「進撃の巨人」と「始祖の巨人」を受け継いでいた。
ということはエレンの寿命はあと13年。
13年後にちょうど始祖ユミルから見て2000年となる。
「進撃の巨人」は未来の継承者の記憶も見ることができる。
始祖ユミルはエレン以降の継承者がいないことを知っていた(エレンより先の継承者の記憶が見られないから)。
恐らく「二千年後の君へ」の先は、「終わらせてくれてありがとう」だと思う。
当然エレンも始祖ユミルがそう思っていた記憶を覗いている。
タイトル後、花の映像の後に細切れで映るのは、
1、(恐らく)グリシャが食われる
2、壁の近くの風車のある家(塔)に巨人が集まってくる
3、どこかの家、ぬいぐるみなどがある
4、森の中で調査兵団が大量に死んでいる
5、子供の死体にハチが止まっている
6、エレンの母親が巨人に食われる
全て未来に起こることや、未来に見るもの。
エレンはこの時点ではまだ「進撃の巨人」も「始祖の巨人」もグリシャから受け継いでいないが、なにかの作用で未来の記憶を見ていたのだろう。
ちなみに今は超大型巨人が攻撃してくる日の朝。
最後にエレンを殺したミカサはここにエレンの首を埋める。
過去と未来の記憶のこと。
これから先に起こることを知って泣いていた。
後半、年表はあまり関係なくなってくるので特に覚えなくて大丈夫。
巨人の硬質化現象により作られた。
(ウォール)マリア
(ウォール)シーナ
(ウォール)シーナ
これらは始祖ユミルの子供。
それぞれが始祖ユミルを食い、能力を受け継いだ。
その後、彼女らが作った子供たちが巨人化し、それぞれの壁となっていった。
「地ならし」ではこれら壁に埋まっていた巨人たちが一斉に動き出し、世界を踏みつぶす。
エレンは昼間から飲んだくれているハンネスらに「そんなんでいざって時戦えんの?」「決まってんだろ。奴らが壁を壊して街に入ってきた時だよ」と問う。
エレンはこの時、ベルトルトが超大型巨人になって壁を壊すことを知っている。だから怒った。
グリシャ・イェーガー。
エレンの父。
文明の進んだマーレで育ったのでここパラディ島の病気ぐらい簡単に治せるはず。
帰還した調査兵団をキラキラした目で眺めるエレン。
それを見て目を逸らすエルヴィン。
何の成果も挙げられなかった負目から、エレンの憧れを受け止められない。
壁外調査の度に死者ばかり出してほとんど毎度なんの成果も得られていない。
そのくせ食事は配給、予算もそれなりにあるようで、市民からは顰蹙を買っている。
殉死した団員に泣きながら謝っているのがシャーディス団長。
後にスキンヘッドにして訓練教官となる。
ストーリーにはかなり深く関わってくる。
ミカサは少数民族アッカーマン一族の末裔。
アッカーマン一族は常人を超えた強さを持つ。
その他特殊な体質などあり。
その辺はおいおい明かされる。
ちなみにエレンはエルディア人。
父
グリシャ・イェーガー
母
カルラ・イェーガー
ミカサはイェーガー家の子ではない。
ある出来事からイェーガー家に居候している。
それは後に語られる。
マーレ育ちのエルディア人。
エルディア復権派として暗躍。
エルディアの王家フリッツ家の末裔ダイナ・フリッツと結婚。
その後息子ジークに告発され「楽園送り」(無理やり巨人にされパラディ島を彷徨う)にされそうになるが、フクロウと名乗るスパイに助けられ、「進撃の巨人」を継承。
単身壁の外を彷徨っていたところをシャーディスに助けられて壁内に住み、後カルラと結婚。
エレン誕生。
「エレン」という名はグリシャが「進撃の巨人」を継承した"フクロウ"の名前「エレン・クルーガー」からとったのだろう。
イエーガーもクルーガーをもじったものか?
グリシャは自分が継承した「進撃の巨人」に加え、「始祖の巨人」も取り込み、その自分を無理やり巨人化させたエレンに食わさせて継承させた。
「内地へ診療だ。二、三日かかるかな」と言っているが、本当はこの日礼拝堂に行きレイス家一族を殺して「始祖の巨人」を奪う。
エレンは「今までに死んだ調査兵団の命が無駄になる」と言ったのだが、グリシャは今まで死んでいったエルディア復権派の同士を思い出した。
グリシャの過去をしたためた日記を保存してある場所。
地下室の手記きっかけでマーレなど壁外の様子やグリシャ、巨人の秘密が明かされる。
この日の夜、グリシャは礼拝堂の地下でレイス家一族(ロッド・レイス以外)を惨殺、彼らが継承してきた「始祖の巨人」を取り込む。
その後すぐエレンを巨人化させ自分を食わせ、「進撃の巨人」と「始祖の巨人」を継承。
壁内人類はレイス家が継承する「始祖の巨人」の力によって記憶を操作されている。
アルミン
「王政府の方針として、外の世界に興味を持つこと自体をタブーにしたんだ」
当たらずとも遠からず。アルミンの洞察力が光っている。
冒頭につながる。
ベルトルトは壁に穴をあけた直後、巨人化を解いて女型の巨人の肩に乗り、シガンシナ区に侵入(超大型巨人のままだと入れないので)。
その時無垢の巨人(楽園送りにされたダイナ・フリッツ)に食われそうになったが、なぜか助かった。
全てが終わった後、エレンはその時のことを回想する。
「あの日」は超大型巨人襲来の日。
「あの時」は巨人化を解いたベルトルトが無垢の巨人(ダイナ)に食われそうになったとき。
エレンはそれを知っていたので、始祖の巨人の力でダイナにベルトルトを食うなと命じた。
そして母親のところに向かわせた。
ダイナはマーレ時代のグリシャの妻で、王族フリッツ家の末裔。
エルディア復権派組織にてグリシャと出会い結婚。
後マーレ当局に捕まり、巨人化されパラディ島に捨てられる(楽園送り)。
無垢の巨人となりパラディ島を彷徨っていたところ、ベルトルトの攻撃に乗じてシガンシナ区に侵入。
ダイナからすればカルラは旦那グリシャの異国妻。
ただ無垢の巨人には記憶がないのでそういうつもりで食ってはいないはず。
コミックス34巻ではエレンは無垢の巨人となったダイナを操ってあえてダイナに食われないようにしたと書いているが、その時はまだエレンは巨人の力を継承していなかったはず。
この辺がよくわからん。