2022年
原作・脚本・監督:新海誠
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:土屋堅一
美術監督:丹治匠
音楽:RADWIMPS、陣内一真
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
制作プロデュース:STORY inc.
岩戸鈴芽:原菜乃華
宗像草太:松村北斗
宗像羊朗:松本白鸚
岩戸環:深津絵里
岡部稔:染谷将太
二ノ宮ルミ:伊藤沙莉
海部千果:花瀬琴音
岩戸椿芽:花澤香菜
芹澤朋也:神木隆之介
映画館が好きではないのでレンタル解禁になってようやく視聴。
まずプロットの速さに驚き、置いていかれた。
主人公のすずめも、これから関係していくであろう草太も、猫も、椅子も意味が分からないままただ物語だけがすっとんでいくので感情移入の暇もない。
時代に合わせたんだろうけど、あまりにもスカスカなまま進行していくので、30分経たずにもうやめとこうかなと何度も思ったくらい。
新海誠だからという理由でぎりぎり切らなかったが。
相変わらずのセカイ系(主人公の意識や行動が世界と直接つながっている系の話)、田舎出身の主人公、お決まりの家出と「天気の子」の焼き直しのような展開、もはや癒着にしか思えないRADWIMPSの歌に辟易。
代名詞である美しい絵も、新海アニメならこれで当たり前と思ってしまうのでもはや新鮮味はない。
自分で上げたハードルに自分が苦しめられている感じがした。
中盤からようやくキャラクターに人間味が出てき、椅子の謎も回収、相変わらずのJ-POP趣味はやや鳴りを潜めBGM程度に抑えていてそこはちょっといいかもと思い始め、そこから物語はラストへ。
突然猫が味方だったと知り、いきなり巨大化し、妙にジブリ的なよくわからんバトルを制して、「戸締まり」の意味を回収し、それなりに大団円。
さすがに新海誠らしく主題はちゃんとしていたようだが、前半でダレて後は消化試合にするつもりで観ていたのでちゃんと理解できなかった。
たぶん「行ってきます」を終わらせるための戸締まりなんだろう。
正直、新海アニメの限界を見た気がした。
たぶんもう作る物ないんだろうなあ……