
本記事は完全ネタバレ解説です。
全話通してのネタバレが掲載されています。
必ず全話視聴後にお読みください。
巨人をトロスト区の内門側の角に集める。
その隙に巨人化したエレンが大岩を運び、破られた外門まで運んで、穴を塞ぐ。

巨人誘導時二割の兵を失う。
「失ったのではないぞ、兵は勝手に死んだわけではない。わしの命により死なせたのじゃ」
「人類が生きながらえるためなが儂は殺戮者と呼ばれることも厭わん」
これはエレンが「地鳴らし」でやったこと。
ある種の伏線か、それとも最初はピクシスにそういった役を与える気だったのか?
赤は作戦に問題が発生した時の合図。
信号弾はこの先も別の作戦で使われる。
上官がエレンを置き去りにする趣旨の発言をした際(5:54辺り)、睨み付けるミカサの瞳が放射状に輝いている。
ここでエレンが朽ちたら後の「地鳴らし」までの未来が変わる。
ここはユミルがミカサに干渉し、エレン救出の流れを作ろうとしたのか?
精鋭班長のイアンはミカサを置いて撤退を進言されたが、逡巡する。
ミカサは訓練兵ながら精鋭班をも凌ぐ実力の持ち主だし、ここで孤立させ巨人に食われてしまうと兵団全体の損失となる。
一方、万が一ミカサと精鋭班が対立し、争うこととなったとき、ミカサに勝てる自信がない。
かといってエレンの様子からしてこのまま作戦を続行できるとも思えない。
ピクシスは扉の防衛形態(恐らく内門)に戻すことも、精鋭班への撤退命令も拒否。
「おとり作戦」の続行を命じる。
ここで撤退することはこの作戦で死んでいった兵士を無駄にする。
作戦の続行は彼らの死に対し意味を与える。
これは後にエルヴィン団長も使うロジック。
エレンの価値を認識し、彼を他の巨人から守る作戦に変更。
「何人死のうと何度だって挑戦すべき」
どうも兵団上層部はこういう考えになりやすいらしい。
ジャンとコニーの会話から、戦闘における大義とは?という主題を提示。
ジャンはいずれ来る総力戦に向けて今出る犠牲は最小限にとどめるべきと説く。
しかしそうすると、総力戦で犠牲となった者に大義が生まれ、ここでの犠牲者は作戦途上での無駄死にと取れてしまう。
コニーはそこに疑問を呈する。
この主題は本作において繰り返し提示される。
イアンもこの作戦そのものに懐疑的だが、それでも作戦には従い、命を投げ打つ覚悟がある。
恐らくピクシスはイアンのそういった性格を熟知した上で指揮を委任したのだろう。
イアンは優秀な中間管理職。
あと、「悲惨だろ、俺たち人間に唯一できることなんてそんなもんだ。さあ、どうする」と、悲観論から選択を迫っているところがピクシスに似ている。
ベテランの兵にはこれが一番効くと知っているのだろう。
ミカサにはミカサが奮闘しそうな言い方に変えている。
巨人化したエレンは破損した体が修復していたはずだが、今回はそうなっていない。
12:04辺り。
放射状に輝いている。
その後記憶をたどっている様子なので、始祖の力が一時的に目覚めたのか?
そもそも自分の記憶のはずなのに自分を客観的に見ていることが変。
「道」からの記憶ツアーに似ている。
人間の数が少ないので新たに巨人がトロスト区に侵入してきた。
もしかしたら未来のエレンが干渉し、不測の事態になったら巨人を操ってエレンを守るために呼び寄せたのかも。
15:28辺り、瞳が放射状に輝く。
この一連のシーンでミカサ、アルミン、エレンに始祖の力の干渉があるよう。
アルミンはエレンが巨人のうなじから出てきたことを思い出す。
エレンがうなじにいるとすれば、真ん中さえ避ければ殺さずに痛みを与えられるはず。
また、アルミンはエレンが手足を巨人に食われたのに再生したことも知っている。
だから躊躇なく刺した。
そうして刺激を与えて無理やりエレンを起こす作戦。
エレンは巨人の中で、まだ家族がいたころの自宅を回想している。
ただ、よく見ると違和感を感じる。
家族と自分の姿は過去、でも過去のエレンが未来の出来事を知り、考え、語っている。
しかも窓の外には現在のアルミンがいる。
「始祖の巨人」の継承者には過去と未来が同時に存在するということを示唆するシーン。
つまりここでエレンは「始祖の巨人」の力を使って記憶ツアーをしていた。
18:02~と21:01~でエレンの瞳が放射状に輝くのがその証拠。
このアルミンの説得がちょっと変。
ここは普通「エレン、起きて、今すぐ作戦通り岩を持ち上げて門を塞いで!」と言うべきなのに、アルミンは「エレン、答えてくれ、壁から一歩外に出ればそこは地獄の世界なのに、父さんや母さんのように無惨な死に方をするかもしれないのに、どうしてエレンは外の世界に行きたいと思ったの?」と問いかける。
これはエレンに「地鳴らし」の計画を思い出させるため。
おそらく未来のエレンがここでアルミにそう言わせた。
「俺がこの世に生まれたからだ」とは、「始祖の巨人」および「進撃の巨人」の最終継承者としてこの世に生まれたからという意味。


