エレン本体を捕食した「女型の巨人」を追う。
ミカサの推理
「女型の巨人」はエレンの殺害が目的ではない。もし殺害が目的なら既に殺している。
だから「女型の巨人」はエレンを口に含んだだけで殺してはいない。
この状況でミカサにしては冷静すぎる気がする。
リヴァイは、「女型の巨人」の目的は殺害じゃなくて捕食だと推理。
しかしミカサの希望に考えを寄せる。
リアリストのリヴァイが希望的観測に従って行動するのは、動揺しているからか。
リヴァイは「女型の巨人」を仕留めるのが困難であると考え、目標をエレン救出に絞る。
立体機動装置が使える森の中が勝負。
リヴァイは「女型の巨人」が格闘経験者だと知っており、パンチの起動を予測していた。
その軌道をずらして回転しながら腕の筋肉を斬りつつ中に入り、顔面を攻撃。
視界を奪った後、そこから降下しながら筋肉を斬っていき、今度は動きを封じる。
全て効いたがうなじだけは守られて攻撃できなかった。
最後に腕の筋肉を斬り、うなじを守れなくした。
ミカサは「女型の巨人」のうなじが空いたのを見て殺せると思い、攻撃に出るが、それは「女型の巨人」の誘いだった。
リヴァイはカンでそれに気づいた。
「女型の巨人」は恐らく右手は本当に動かなくなっていたが、左手はブラフで下げていた。
リヴァイはミカサを助けるため「女型の巨人」の左手を押さえにいく。
その時足を負傷するものの、その反動で飛び、「女型の巨人」の口を斬り顎を開かせる。
口の中にいたエレンを運び出し目標達成。
調査兵団の帰還を待っている家族の描写。
エルド、オルオ、グンタ、全て死んだ兵士。
もちろん家族は知らない。
原作にはない。
調査兵団の責任と冷酷さの両方を描写。
遺族のため、できるだけ仲間の遺体は回収するが、グズグスしたり無理をすると更なる犠牲が出るため、冷酷な判断が必要。
もちろん、エルヴィンも本心では全遺体を回収したいが、その気持ちは表には出さない。
遺体の胸にある調査兵団の紋章がアップになり、リヴァイがそれを剥がす。
イヴァンという仲間を見捨てられ、思わず「お二人には人間らしい気持ちというものがないのですか!」と叫ぶ。
これはフラグ。
退却する調査兵団に巨人が追ってくる。
どうやら仲間の死体を回収したディータが連れてきたらしい。
巨人の攻撃で仲間の死体を落とし、さらに遺体回収を手伝ってくれた兵士も食われる。
「人間らしさ」を発揮して仲間の遺体を回収した代償に仲間が巨人に食われるという皮肉。
間接的にエルヴィン団長の非情な判断が正しかったことを証明している。
原作にはない。
前話から「選択」という主題が続いていたので、アニメ版ではその主題で一つ新たなシーンを足したのだろう。
リヴァイは生き残ったディータに、仲間であったイヴァンの紋章を渡す。
イヴァンは回収不能の遺体として見捨てられたが、リヴァイは実は回収できないことを見越して紋章だけ剥がしておいたらしい。
リアリストならではの優しさ。
回想というか、多分これはエレンの夢の中。
子供の頃憧れた調査兵団の帰還。
悪口を言う者を殴れないのは、いま自分がその調査兵団に入り、同じように成果を上げられず帰還しているから。
市民の悪口に怒るエレン。
その中にかつての自分のように調査兵団に憧れる子供を見て、エレンはうなだれる。
実際に調査兵団に入って、なんの成果も上げられず、今の自分が憧れられる資格があるとは思えない。
父親が娘の死をまだ知らずに浮かれたことを言っているのが悲しみを増幅させている。
スイカに塩的な演出。
諫山先生の鬼畜さが出ている。
今回の壁外調査はかなり大規模であり、新兵器も投じている。
また、憲兵団を抑えて半ば無理やりエレンを調査兵団預かりとしたにもかかわらず、成果を上げられなかったことで信用は失墜。
エルヴィンら責任者が王都に招集され、エレンの憲兵隊への引き渡しが決定。
キャラクター引用サイト:https://shingeki.tv/season1/character/#0
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