本記事は完全ネタバレ解説です。
ご注意ください。
既に王位を継承している。
女王になった暁には壁内と地下街から孤児や困窮者を集めて面倒を見たかったらしい。
地下出身のリヴァイ協力の元計画を進め、現在は孤児院の院長も兼任しているらしい。
エレンは礼拝堂地下で獲得した硬質化能力でウォール・マリアの壁を塞ぐ使命があり、そのための実験。
「兵団の粛正によって中枢にあたる人材を多く失った人類だったがー」
新政府は前体制派の兵士を大量に処刑したらしい。
さらっと言っているが結構エグい。
革命政権が必ずやることではあるが。
礼拝堂地下で発見。
人類の文明がやや進んだ。
レイス家はこれを知っていて黙っていたらしい。
場所は恐らく王都。
旧中央憲兵用の兵舎か?
広くて清潔な印象。
ただし食事はパンとスープのみで粗末。
革命後で食料不足なのか、いつもこの程度なのかは不明。
憲兵団員だったが革命後に志願して調査兵団に編入したらしい。
ヒッチは止めようとしたらしいがマルロは堅物なのでヒッチの気持ちに気づかなかった。
革命後、第104期調査兵団は大幅に編入を受け入れたらしい。
そうして最初からいた実戦経験組と新規の実戦無経験組が生じた。
ラガコ村でジークの襲撃を受け巨人化。
元々足が悪いので巨人化しても動けずそのまま。
また後に登場するので覚えておきたい。
コニーはラガコ村に残された巨人が母親だと理解しているようだが、仲間たちは触れずにそっとしているらしい。
現時点ではまだ判明していない。
エレンは礼拝堂地下で「始祖の巨人」の力に触れ、継承者たちの記憶を見た。
その中のグリシャの記憶から、礼拝堂襲撃後にグリシャが見ている人物がシャーディスだと判明。
つまり、シャーディスはグリシャのレイス一家襲撃と何らかの関わりがあるということ。
それを詰問しに向かった。
第1話で壁外調査から帰ってき、殉死した団員の母親に「何の成果も得られませんでした」と叫んでいたのがシャーディス。
このときシャーディスは調査兵団団長。
グリシャを発見したときはそこからさらに遡るので、まだ恐らく分隊長クラスのはず。
後に団長を志す。
グリシャは元々マーレ住民だったが仲間と共に「楽園送り」となる。
しかしぎりぎりのところで「進撃の巨人」を継承。
そこらへんはマーレ編で後に描かれる。
グリシャは「無垢の巨人」→「進撃の巨人」となりそこからまた人間に戻って、生身のままウォール・マリアまでたどり着いた。
「あなた達こそ壁の外で何を?まさか……戦っているのか?」
「巨人と戦っているのか?」という意味ではない。
「不戦の契り」に縛られているエルディア人が武器を持って壁の外にいるのを見て、グリシャは「不戦の契り」が解けたのかと早合点した。
仮にそうだとしたらエルディア人は巨人を使ってまた世界と戦争を起こす。
しかしグリシャは壁内で生活を始めるとすぐにそれが勘違いだと分かる。
記憶喪失を装っているが嘘。
グリシャはマーレで差別を受けていた。
壁内にはそういった被差別民族はいない。
また、他国との戦争もない。
そういった意味で安心したのだろう。
シャーディスは壁外から来たグリシャに「世界」を説く。
グリシャの来歴を知らないとはいえ、かなり間が抜けた発言だと言える。
一方で褒められると急に困惑する。
シャーディスの尊大かつ小心者な性格が分かる。
後にグリシャの妻になりエレンを出産する。
壁内で伝染病が流行ったことがあったらしい。
カルラやその他大勢が感染するもグリシャの治療で次々と回復していく。
グリシャは文明の進んだマーレ出身なので治療はそれほど難しくはなかったのだろう。
もちろん壁内人類はそんなことは知らない。
壁外から来たことを気づかれないよう注意しながら治療していたと思われる。
シャーディスはそれに嫉妬。
シャーディスは悲願だった調査兵団団長に出世するも誰からも祝福されず(たぶんライバルを蹴落としたりして嫌われたのだろう)、団長就任後の壁外調査では何の成果も上げられず、密かに恋心を抱いていたカルラは自分が助けたグリシャに取られる。
嫉妬と嫉み、そして英雄だと思っていた自身への失望から、シャーディスはカルラを罵倒するまでに堕ちてしまう。
もしかしたらシャーディスは自己愛性パーソナリティ障害かもしれない。
ただしある程度自己を客観視できている分、ややまし。
ここで第1話とつながる。
グリシャは既に礼拝堂を襲撃し、「始祖の巨人」を獲得済み。
その帰りにシャーディスと出会った。
第43話でエレンが見た記憶はそのときのグリシャ視点のもの。
恐らくシャーディスは結婚式以来グリシャに会っていなかったのだろう。
シャーディスからすれば忘れたい人物で、本当に忘れていたよう。
そして久々に出会い、自分が堕ちていった元凶、全てのはじまりはお前だったなと再認識した。
少し時間が飛ぶ。
カルラは「無垢の巨人」(ダイナ・フリッツ)に喰われ、エレンたちは命からがら避難する。
グリシャは既に「始祖の巨人」を継承しており、それを一刻も早くエレンに継承させたい。
カルラが巨人に喰われたと聞いて、シャーディスは崩れ落ちる。
グリシャはその様子を神妙に背中で察する。
グリシャはシャーディスのカルラへの恋心を知っていたのだろう。
エレンにカルラの仇を討たせようとするグリシャを見て、シャーディスは「お前が討てばいいだろう」「また人に呪いをかけるのか?」となじる。
ここで、シャーディスは自分が調査兵団団長になったことはグリシャから呪いをかけられたからだと思っていることが分かる(酒場のシーンがそれ)。
そしてシャーディスはグリシャがエレンにも呪いをかけようとしているのを不憫に思う。
これ自体はシャーディスの考えが正しい。
実際グリシャはエレンに呪いをかけたことになる。
まあ結果的にそれが正しいことではあったのだが。
「この子はあんたとは違う」と言っていることから、グリシャはシャーディスを見下していた、あるいは見損なっていたということが分かる。
最初からシャーディスの嫉妬心や功名心を見抜いて利用していたのか、それともどこかの時点でそう考えるようになったのか。
エレンに注射を打ち、巨人化させた際の光。
直後エレンはグリシャを捕食。
「始祖の巨人」継承。
シャーディスの罵倒に対しカルラは「特別でなくてもいい、この世界に生まれてきてくれただけで偉い」と告げる。
こうした存在そのものへの全的な肯定は本作では珍しい。
こうした聖母のようなキャラが第1話であっさり巨人に喰われて死ぬというのが諫山氏の皮肉なのかもしれないが。
カルラの「生まれてきただけで偉い」という発言を、劣等感にさいなまれる自分に対するものだと捉えることもできたはず。
しかしシャーディスは改心せず、後に訓練兵として志願してきたエレンの立体起動装置に細工をし、落とそうとする。
一瞬、カルラの願い通り普通に生きてほしいという親心かと思ったが、エレンが最終的に試験を通過したのを呆然と見ていたので、シャーディスは本気でエレンに嫉妬し、いやがらせをしたらしいことが分かる。
このシャーディスの回想で、「運命」を描こうとしたことが分かる。
エレン達の未来を切り開く「運命」、そしてシャーディスの、それを傍観するしかない「運命」。
また、英雄になれなかった者の視点を借りることで英雄をより多角的に浮き彫りにするという意図も感じられる。
キャラクター引用サイト:https://shingeki.tv/season2/
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
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