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2024年4月~10月
原作:阿久井真
監督:岸誠二
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:森田和明
音響監督:飯田里樹
音楽:小瀬村晶
アニメーション制作:日本アニメーション
制作・著作:NHK NHK エンタープライズ 日本アニメーション
青野 一:千葉翔也
秋音 律子:加隈亜衣
佐伯 直:土屋神葉
小桜 ハル:佐藤未奈子
山田 一郎:古川慎
立花 静:Lynn
羽鳥 葉:浅沼晋太郎
原田 蒼:榎木淳弥
青野 龍仁:置鮎龍太郎
バイオリニストの主人公が高校のオーケストラ部に入部して奮闘するお話。
主人公青野は才能はあるがチート的な天才ではないので、高校入学からの成長がしっかり描かれている。
群像劇ではあるが視点は主人公にかなり寄り添っており、オケ部員も一人一人を丹念に描いているわけではない。
登場人物で迷子になることはないだろう。
ストーリーも音楽音楽しているだけではなく、主人公の家族にまつわるトラウマや、ライバルの意外な過去など、ドラマもしっかりしていて中だるみがなく、ギャグも豊富。
24話ずっと面白かった。
高校の部活を舞台とした音楽群像劇としては「響け!ユーフォニウム」と近い設定になり、当然意識はしていただろう。
本作ではあえて違う演出を心がけていたように感じた。
まず主要人物と音楽の向き合い方。
ここはプロミュージシャンとしてもうんうんとうなずける描写が沢山あった。
特に演奏に対しイメージを重視する描写が多いのには感心した。
演奏中の心理描写もリアル。
ミュージシャンやミュージシャン志望者は勉強になるはず。
また「響け!」は音楽と向き合う際の部員個人個人の生活や家庭、内面との葛藤、部員同士の関係性が多く描かれていたが、本作では音楽そのものと人間がどう向き合うかが多く描かれている。
そういった意味で真の音楽劇、音楽アニメと言える作品。
ラストは大会ではなく学内の定期演奏会。
部員たちの決意や団結がしっかりと描かれていて見応えがあった。
「響け!ユーフォニウム」ではラストで演奏にフォーカスした演出がなされていたが、本作では演奏中に回想が入る。
しかしそれは演出による逃げでは決してなく、ちゃんと意義のある回想。
こちらはこちらですごくよかった。
「響け!」がアニメという媒体で音楽できるだけ表現しようとしていたのに対し、本作では音楽をアニメ的演出でより豊かに表現していたという印象。
クラシックや音楽にさほど興味がなくてもミュージシャンの葛藤や苦悩を疑似体験できる作品。
誰にでもおすすめ。
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