前話でウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の魂とラン・ジャン(藍 湛)の魂がニエ・ミンジュエ(聶 明玦)の記憶と繋がり、今回もその過去を辿っていく。
なので基本ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)とラン・ジャン(藍 湛)はその場にいない。
ニエ・ミンジュエ(聶 明玦)
ラン・シーチェン(藍 曦臣)
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)
この三人で義兄弟の誓いを立てている。
これ三尊と呼ぶ。
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)=モン・ヤオ(孟 瑶)は最初下っぱ扱いで、裏切りなどもあったがなんやかんやで兄弟分となるまで信頼を回復した。
三尊の誓いから数ヶ月後。
時期はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)が窮奇道(きゅうきどう)でウェン・ニン(温 寧)一族を助け、乱葬崗(らんそうこう)に向かった頃。
羨雲編第5話参照。
その時期に開催された清談会の様子。
場所は金鱗台。
仙士の間ではウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の話題で持ちきり。
ラン・ジャン(藍 湛)はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)のことで悩んでいる。
ちなみにこのラン・ジャン(藍 湛)は当時のラン・ジャン(藍 湛)。
ワンジー(忘機)はラン・ジャン(藍 湛)の字。
「ある者を雲深不知処(うんしんふちしょ)に連れて帰りたいのです」
もちろんウェイ・ウーシェン(魏 無羨)のこと。
これはウェイ・ウーシェン(魏 無羨)が死に、モー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)として蘇ったことで果たされた。
風に飛ばされた木の葉をつかんだのは記憶を辿っているラン・ジャン(藍 湛)。
ラン・ジャン(藍 湛)と傍にいるウェイ・ウーシェン(魏 無羨)はほかの人物には見えない。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)と兄弟のように育ったジャン・チョン(江 澄)は仙督に嘆願する。
ウェン・チン(温 情)
とウェン・ニン(温 寧)
二人は"きざんウェン氏(岐山温氏)"が襲撃し乗っ取った"うんむジャン氏(雲夢江氏)"のホーム蓮花塢(れんかう)にて、ジャン・チョン(江 澄)とウェイ・ウーシェン(魏 無羨)を助けた。
前塵編第12話参照。
ウェン・ニン(温 寧)とウェン・チン(温 情)は"きざんウェン氏(岐山温氏)"でありながら敵対する仙門の仙士でもむやみに殺さなかった。
これまでの流れで幾度も描かれてきた。
ニエ・ミンジュエ(聶 明玦)はそれでもウェン・ニン(温 寧)ウェン・チン(温 情)の罪を追求する方針。
前提として、ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)はそもそも"うんむジャン氏(雲夢江氏)"の所属。
「巷で噂になっているが、ジャン氏はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)頼みだったとか」
射日の聖戦で"うんむジャン氏(雲夢江氏)"はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の力を借り功績を挙げた。だからジャン・チョン(江 澄)はその恩を感じてウェイ・ウーシェン(魏 無羨)を庇っているのではないかという皮肉。
「おかしな話だな。私に言わせればウェイ・ウーシェン(魏 無羨)がウェン氏を助けたのも、もともとの計画のうちだ。これを機に、"うんむジャン氏(雲夢江氏)"を離脱して、乱葬崗(らんそうこう)へ行き、独占した陰虎符(いんこふ)で独り立ちしようというわけだ」
要するにジン・グアンシャン(金 光善)はジャン・チョン(江 澄)に『お前は裏切られた』と言いたい。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)を孤立させるための工作として、まず最も近いジャン・チョン(江 澄)に猜疑心を抱かせ、ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)から引き剥がすつもり。
結果的にそうなった。
ここで"きざんウェン氏(岐山温氏)"に殺された"うんむジャン氏(雲夢江氏)"前当主のジャン・フォンミエン(江 楓眠)の名前が登場。
今話しているジャン・チョン(江 澄)は息子。
ジン・グアンシャン(金 光善)はフォンミエン兄ぃと呼ぶので兄として慕っていたのだろう。
また、ジャン・フォンミエン(江 楓眠)は幼いウェイ・ウーシェン(魏 無羨)を拾ってきて雲夢で育てた恩人。
ジャン・チョン(江 澄)は今度はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の性格を説き、"きざんウェン氏(岐山温氏)"を助けるなど勝手な行動に他意はないとアプローチを変える。
しかし今度はジン・グアンシャン(金 光善)から父への侮辱とも取れる発言をされ、ジャン・チョン(江 澄)は頭に来て紫電(指輪:ここから鞭が出る)を触る。
「ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)が昨日何と言ったか知っているか?ジャン・ワンイン(江 晩吟)なんて当主は最初から眼中にない」
ワンイン(晩吟)はジャン・チョン(江 澄)の字。
これに対しラン・ジャン(藍 湛)が真っ向から否定。
そもそも、ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)はジャン・チョン(江 澄)をジャン・ワンイン(江 晩吟)と呼んだことは一度もない。
だからこれはジン・グアンシャン(金 光善)の嘘であり、ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)とジャン・チョン(江 澄)の分断工作の一環。
ルオ・チンヤン(羅青羊)のあだ名。
前塵編第8話でウェイ・ウーシェン(魏 無羨)に助けられた女性仙士。
彼女はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の正当性を訴える。
公の場で上着を脱ぐのは一門を離脱するという宣言らしい。
大勢が嘲笑する中、ラン・ジャン(藍 湛)とニエ・ミンジュエ(聶 明玦)は敬意を持つ。
原因は刀霊(刀に宿った霊)。
ちなみに刀と剣は違う。
刀を使うのは"せいがニエ氏(清河聶氏)だけ。
ラン・シーチェン(藍 曦臣)とジン・グアンヤオ(金 光瑤)は琴を弾きニエ・ミンジュエ(聶 明玦)を癒していた←伏線!
"こそラン氏(姑蘇藍氏)" に伝わる、琴で精神を安定させる楽曲。
これによりニエ・ミンジュエ(聶 明玦)の頭痛を和らげるのと、かつていざこざのあったジン・グアンヤオ(金 光瑤)とニエ・ミンジュエ(聶 明玦)の関係性も和らげようとしているらしい。
狡猾なジン・グアンシャン(金 光善)と違い、ラン・シーチェン(藍 曦臣)の優しい心遣いが垣間見える。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)がラン・シーチェン(藍 曦臣)の優しさに感心する傍、ラン・ジャン(藍 湛)はジン・グアンヤオ(金 光瑤)の手捌きに眉を顰める。
後に分かる。
ニエ・ミンジュエ(聶 明玦)の腹違いの弟。
性格は正反対で、刀もまともに扱えない。
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)がニエ・ミンジュエ(聶 明玦)と正反対の趣味を持つようそそのかしているよう。
この頃もうジン・グアンヤオ(金 光瑤)はニエ・ミンジュエ(聶 明玦)を殺す計画を立てていたのか?
そのためにニエ・ホワイサン(聶 懐桑)を自分の側に取り込む工作をしていたっぽい。
シュエ・ヤン(薛洋)を裁くシーン。
完結編第1話でも触れられた。
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)はシュエ・ヤン(薛洋)の減刑を嘆願し、ニエ・ミンジュエ(聶 明玦)はそれにキレた。
"らんりょうジン氏(蘭陵金氏)" はシュエ・ヤン(薛洋)を使って陰虎符(いんこふ)を復元する気だという噂が立っている。
ちなみにこの時ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)は既に死んでいる。
ニエ・ミンジュエ(聶 明玦)はモン・ヤオ(孟 瑶)と呼ぶが、"らんりょうジン氏(蘭陵金氏)" の服装をしているので、この時点では名前はジン・グアンヤオ(金 光瑤)になっているはず。
ニエ・ミンジュエ(聶 明玦)がモン・ヤオ(孟 瑶)と呼んだのは、昔の卑屈でずる賢い彼を思い出したから。
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)は出自も卑しく"らんりょうジン氏(蘭陵金氏)" の後継者になれないことをひがんでいる。
やはり元の性格は直っていない。
「私が一人殺し、百人生かせばそれは功績か?それとも罪か?」
「罪と罰」のラスコーリニコフ的テーゼ。
ラスコーリニコフは老婆を殺したことで罪に苛まれるが、ジン・グアンヤオ(金 光瑤)にはそれがなく、強烈な選民思想の元、自分には殺す権利があると考える。
その裏には妓女の子というコンプレックスがある。
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)はかつてジン・グアンシャン(金 光善)を頼り金鱗台に来てジン・グアンシャン(金 光善)に「妓女の子」と罵られ蹴り落とされた。
そしてニエ・ミンジュエ(聶 明玦)にも同じことをされた。
恐らくこのとき完全な殺意を抱いたのだろう。
ここはニエ氏のホーム、静河の邸宅。
刀霊を鎮めることができておらず、症状が悪化。
目が血走り、血管が浮いているので 神経系の病を併発しているのか?
当然ニエ・ミンジュエ(聶 明玦)とは仲違いしているはずだが清河までやってきて刀霊を鎮めるための琴を弾く。
ニエ・ミンジュエ(聶 明玦)はジン・グアンヤオ(金 光瑤)に、恭順の印として二月以内にシュエ・ヤン(薛洋)の首を持ってくることを命令。
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)は承諾するが、実行されなかったのは既に知っての通り。
ニエ・ミンジュエ(聶 明玦)に大切な書画を燃やされて我慢できなくなった。
ニエ・ホワイサン(聶 懐桑)の反抗に激昂し、さらに琴の音で煽られ発狂。
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)が何の曲を弾いていたのかは後に分かる。
現在に戻る。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)は剪紙化身(せんしけしん)の術でジン・グアンヤオ(金 光瑤)の秘密部屋に潜入中。
ラン・ジャン(藍 湛)も魂をニエ・ミンジュエ(聶 明玦)の記憶に飛ばしていたが、我に返った。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の剣。
なぜジン・グアンヤオ(金 光瑤)が持っていたのかは不明。
名前がややこしい。
ワンジー(忘機)=ラン・ジャン(藍 湛)。
アーヤオ(阿瑤)=ジン・グアンヤオ(金 光瑤)。
二の兄君=ラン・シーチェン(藍 曦臣)。
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)の妻。
アー・スー(阿愫)はあだ名。
突然自害するがモー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)から見ても術に操られた形跡はない。
随便を抜くモー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)。
剣は持ち主にしか抜けない。
つまりこの時点でモー・シュエンユー(莫 玄羽)の中身がウェイ・ウーシェン(魏 無羨)であると確定。
もちろんジン・グアンヤオ(金 光瑤)の策略。
奪舎(だっしゃ)
他人の体を強引に奪い、その体を乗っ取ることで魂が蘇る。
献舎(けんしゃ)
術者の魂を代償として悪霊を召喚さる術。
ジャン・チョン(江 澄)の武器紫電で打つと、奪舎した者の魂を抽出できる。
前塵編第2話でジャン・チョン(江 澄)はモー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)を紫電で打ったが魂は取り出せなかった。
これをもって周りはモー・シュエンユー(莫 玄羽)=ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)ではないと判断したが、そもそもウェイ・ウーシェン(魏 無羨)はモー・シュエンユー(莫 玄羽)の献舎で蘇ったので紫電の効果は無効。
ではなぜジン・グアンヤオ(金 光瑤)はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)が献舎で蘇ったことを知っていたのか?
そもそもモー・シュエンユー(莫 玄羽)はこの秘密部屋にあった「献舎禁術」を読んで知った。
完結編第5話参照。
だからジン・グアンヤオ(金 光瑤)としてはモー・シュエンユー(莫 玄羽)の中に誰かの魂がいるとすれば献舎だとしてもおかしくはない。
それがウェイ・ウーシェン(魏 無羨)だと証明するために随便を使った。
モー・シュエンユー(莫 玄羽)の中身がウェイ・ウーシェン(魏 無羨)だと判明したが、ラン・ジャン(藍 湛)は捕えようとしない。
兄弟同然に育った仲なので心情は複雑だろう。
モー・シュエンユー(莫 玄羽)の中身が極悪人とされているウェイ・ウーシェン(魏 無羨)とバレても変わらないラン・ジャン(藍 湛)。
想いの強さが垣間見える。
突然モー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)を刺すジン・リン(金 凌)。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)は両親の仇だから。
引用サイト:https://mdzs.jp/anime/character/
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