今までと違うのは、既に本体がバレていること。
もう壁内に居場所はない。
今回の巨人化でエレンを奪えなければアニはマーレに帰るしかない。
旧調査兵団本部でリヴァイとエレンはエルヴィンを待っている。
リヴァイは「女型の巨人」との対戦で右足を負傷。
第22話参照。
エレン「すいません、俺があの時選択を間違わなければ」
「女型の巨人」と戦うために巨人化したこと。
巨人化せずにそのまま逃げていればリヴァイは怪我をせずに済んだかもしれない。
リヴァイは「結果は誰にもわからん」という持論で慰める。
細かい描写だが、エルヴィンが部屋に来てエレンは礼儀として立ち上がるが、リヴァイは座ったまま。
立場的にはエルヴィンは団長なのでリヴァイも起立するべきだが、そういった形だけの礼は取らない主義なのだろう。
えもそんなことは気にしないらしい。
第23話でエレンたちが取った作戦。
先に行動してから回想シーンで作戦を明かすことで、無駄な描写が省ける。
「進撃の巨人」特有のプロット。
あと、アニが「女型の巨人」どとネタバレしてからエルヴィンが推理しているのも本来あり得ないが、これも「進撃の巨人」特有のプロット。
ちなみに本作戦は王都や憲兵団は関わっていない、調査兵団単独の作戦。
エレンの影武者であるジャンが王都に着くまでに決行しないと意味がない。
アルミンはアニがそこまで疑い深くないと思っていた。
あるいはそこまで頭が良くないと思っていたが、誤算だった。
アルミンはアニがマーレで高等軍事教育を受けていることをまだ知らない。
捕獲失敗を想定した二次作戦を準備していたらしい。
エレンの巨人化を予定。
エレンの捕獲を目指してはいるが、殺す覚悟も持っている。
その分思い切った行動が可能。
エレンは巨人化してアルミンとミカサを守ろうとしたが失敗。
心に迷いがあるから。
ミカサは巨人化できないエレンの心の迷いを指摘。
多分嫉妬もある。
アニが「女型の巨人」だと推理するアルミンに反論するエレン。
一人アニを庇おうとするエレンにミカサは嫉妬しているのか、「アニは女型と顔が似てる」とかなり主観的にアルミンの「アニ=女型説」を擁護。
アニがマルコの立体機動装置を使っていたと言ったとき、ジャンが怖い顔で聞いているのに注目。
かなり後でそのことでジャンはライナーをボコる。
調査兵団としてはエレンは巨人の秘密を明らかにする鍵を持っているのでこのまま兵団に置きたい。
リヴァイはその立場で、アニ=女型説に賭ける。
アルミンはエレンを助けたい一心で、やや危うさのあるアニ=女型説を主張。
第21話で「女型の巨人」と対峙したエレンは驚いたような顔をする。
この時エレンはアニの格闘術とそっくりな構えをする「女型の巨人」を見て、本当は気づいていた。
下段廻しと見せかけて上段に来る軌道もアニ独特(これは格闘訓練では見せていないはず)。
ミカサ「それとも、何か特別な感情が妨げになってるの?」
やっぱ嫉妬か?
アニメオリジナル。
原作ではアルミンとミカサが去った後エレンはすぐ巨人化。
「女型の巨人」出現によって調査兵団と憲兵団はエレンの護送計画を中止。
エレンも替え玉と発覚。
エルヴィンとリヴァイは立体機動装置を装着し、戦闘体制に。
恐らくこれが二次作戦なのだろう。
【伏線】憲兵団と調査兵団
人々を巨人から守ろうとする調査兵団と、巨人から王都を守ろうとする憲兵団。
改めて対立が浮き彫りに。
これは今後のストーリーに関わってくる。
ジャンは元々憲兵団志願。
巨人出現に呆然とする憲兵団を見て、自分もあっち側で命を大事にできたはずとの想いがよぎる。
しかしジャンは後悔はしていない様子。
ジャンはエレンに対し、自分が命を賭す対象であってくれと頼んだ。
第16話参照。
それなのにエレンはこの不甲斐なさ。
これではマルコの死も無駄になると嘆く。
アルミン
「何も捨てることができない人には、何も変えることはできない」
第20話参照。
第20話では指導者論とも取れたが、ここではエレンの心の葛藤(まだアニを仲間だと思いたい気持ちを捨てきれない)を捨てるきっかけとして再度使っている。
巨大樹の森で「女型の巨人」を捕らえたワイヤー兵器を再度使用。
これは原作にはない。
エレンは死んでいったリヴァイ班の仲間たちをおもいだし、そこから母親を食った巨人への恨みを改めて増幅させる。
巨人化には論理を超越した純粋無垢な感情が必要。
そしてエレンは巨人化。
ただ、巨人化へのトリガーという問題は今後ストーリーから外れていくので、そこまで真面目に考えなくていい。
1、ジャンのエレンへの気持ちを再確認。
2、アルミンの論理再登場。
3、ワイヤー兵器再登場。
4、エレンの根本的な意思を再確認。
第57回壁外調査を総括したいのだろう。