ここは蓮花塢(れんかう)。
ジャン・フォンミエン(江 楓眠)
と、ユー・ズーユエン(虞 紫鴛)
の霊廟。
モー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)はここで育ち、特にジャン・フォンミエン(江 楓眠)には世話になった。
ラン・ジャン(藍 湛)をどうしても連れて来たかったのだろう。
前塵編第11話参照。
「陥れられたお前はさぞ辛いだろうな」
ジン・グアンヤオ(金 光瑤)の数々の計略で極悪人にされて辛かったろうという皮肉。
「だが姉上は」
ジャン・イエンリー(江 厭離)のこと。
ジン・リン(金 凌)の父親ジン・ズーシュエン(金 子軒)と婚約。
ジャン・イエンリー(江 厭離)は不夜天(ふやてん)で暴走した屍に殺された。
そもそも論でいうと、ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)が鬼道を納めなければ死ななかった。
祖先の霊を祀る場所。
他家が勝手に入っていい場所ではない。
作法にうるさい"こそラン氏(姑蘇藍氏)" にしてはやや浅はかな行動。
吐血したモー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)を支えるラン・ジャン(藍 湛)を見て一瞬悲しそうな表情をするジャン・チョン(江 澄)。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)への心配と、ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)をラン・ジャン(藍 湛)に取られた絶望が混ざっている。
その嫉妬と寂しさが攻撃心に変わる。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の剣、随便(ずいべん)。
剣には主があり、主しか抜けない。
しかしジャン・チョン(江 澄)になぜか随便が抜けた。
まず、仙士は霊力の源として金丹を持つ。
かつて"きざんウェン氏(岐山温氏)"にウェン・ジューリウ(温 逐流)という仙士がおり、「化丹手(かたんしゅ)」という能力で仙士の金丹を取り出せた。
ジャン・チョン(江 澄)はそのウェン・ジューリウ(温 逐流)に金丹を抜かれた。
前塵編第12話参照。
その後ジャン・チョン(江 澄)は夷陵のとある山に行き、抱山散人(ほうざんさんじん)に金丹を再生してもらう。
前塵編第13話参照。
実はウェン・ニン(温 寧)の姉ウェン・チン(温 情)がウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の金丹を取り出し、ジャン・チョン(江 澄)に移植しただけだった。
ジャン・チョン(江 澄)の金丹はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)のもの、だからジャン・チョン(江 澄)に随便が抜ける。
でも芳菲殿でモー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)随便抜いてたよな…
完結編第7話参照。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)はそもそも鬼道を操っていたが、ジャン・チョン(江 澄)に金丹をあげて正道の術が使えなくなった。
どうやら鬼道は金丹なしでもできるようなのでそのまま鬼道に突き進んだらしい。
そもそも、ジャン・チョン(江 澄)はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)のせいで両親と姉を亡くしたようなもの、しかも兄弟のように育ったのにラン・ジャン(藍 湛)に取られ、憎んで当然の存在。
しかし仙士の魂である金丹を譲られては憎めない。
そのことが歯痒い。
しかもかつてはそんなウェイ・ウーシェン(魏 無羨)を他の仙門と共に討伐さえした。
錯乱するジャン・チョン(江 澄)に対しラン・ジャン(藍 湛)は「ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)はもう絶対に渡さない」と睨みつける。
強い決意が読み取れる。
結局、ジャン・チョン(江 澄)はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)が好きだった。
両親や姉を亡くしてもウェイ・ウーシェン(魏 無羨)さえそばにいてくれれば本当はそれでよかったのかも…
これまでの敵対的な態度は嫉妬の裏返し?
モー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)が金丹の話をするとラン・ジャン(藍 湛)は「もういい」と遮る。
ラン・ジャン(藍 湛)からすると、仙士の魂を自分以外の誰かにあげたのが不愉快なのだろう。
もはや"こそラン氏(姑蘇藍氏)" の二の若様ではない。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)に心から染まりたいのだろう。
ジャン・イエンリー(江 厭離)のこと。
ラン・ユエン(藍 愿)=ラン・スージェイ(藍 思追)
乱葬崗(らんそうこう)でウェイ・ウーシェン(魏 無羨)らが面倒を見ていた"きざんウェン氏(岐山温氏)"の子供。
後に"こそラン氏(姑蘇藍氏)" 一門に入った。
当時(恐らく射日の聖戦ではなく、その後のウェイ・ウーシェン討伐戦のとき)、ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)は陰虎符(いんこふ)に影響され暴走、ラン・ジャン(藍 湛)はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)を連れて逃走。
必死に介抱するラン・ジャン(藍 湛)に対しウェイ・ウーシェン(魏 無羨)は「失せろ」と言う。
完結編第8話でラン・ジャン(藍 湛)がモー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)を金鱗台から助け出し、森の中で介抱していた時一瞬回想されたのが上記のシーン。
ラン・ジャン(藍 湛)はウェイ・ウーシェン(魏 無羨)を守るため同門を攻撃。
その罰として攻撃した同門の人数分鞭打ちを受ける。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の死が噂されると乱葬崗(らんそうこう)に確かめに行く。
そして戻った夜、ラン・ジャン(藍 湛)は自ら体に"きざんウェン氏(岐山温氏)"の焼印を押す。
これは前塵編第9話でルオ・チンヤン(羅青羊)の身代わりになってウェイ・ウーシェン(魏 無羨)が押されたもの。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)とおそろの体にしたかった。
モー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)は羨雲編第1話でラン・ジャン(藍 湛)のこの焼印を見ている。
そもそもこれが全ての元凶。
あと、陰虎符(いんこふ)を破壊したらウェイ・ウーシェン(魏 無羨)はもう屍を操れなくなる。
金丹もないから正道も使えないし、力はかなり衰えるが、それでもやる。
13年前、ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)は陰虎符(いんこふ)を破壊したはずだが、破片から復元された。
今度はそうならないよう粉々に破壊するという意味。
一瞬モー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)後が見た幻は、恐らくウェイ・ウーシェン(魏 無羨)と両親。
幸せだった子供時代の思い出がかすかに蘇って来た。
乱葬崗(らんそうこう)時代のことを思い出して追って来た。
これから岐山に行って一族の骨灰を故郷に戻してあげる。
陰虎符(いんこふ)を破壊したモー・シュエンユー(中身ウェイ・ウーシェン)にもうウェン・ニン(温 寧)は操れない。
ウェン・ニン(温 寧)もそれをわかって別れを告げに来たのだろう。
原作ではウェイ・ウーシェン(魏 無羨)とラン・ジャン(藍 湛)のS○Xシーンがあるが、流石にアニメではカットしたらしい。
よかった…
暮渓山(ぼけいざん)の洞窟。
前塵編第8話、9話参照。
モー・シュエンユー(莫 玄羽)として蘇ったばかりのウェイ・ウーシェン(魏 無羨)が向かった山。
前塵編第2話参照。
ウェイ・ウーシェン(魏 無羨)の「羨」とラン・ワンジー(藍 忘機)の「忘」を足して曲名とした。
ラン・ジャン(藍 湛)の想いが詰まった曲なのだろう。
一曲天地遠 山水總相逢
台詞は
「天地に曲ひびけば 山水いつかであう」と言っている。
これは意訳。
読み下すと
「一曲天地に遠く、山水總じて相逢わん」という感じか(ちょっと自身ないが)。
遠は空間が広いの意。
總は一つにまとめ合わせるの意。
「忘羨」が響けば、どんなに遠い場所にいても二人は必ず出会うという意味。
引用サイト:https://mdzs.jp/anime/character/
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